PART 65(b)

 テレビで全国に生中継されながら、M商事きっての美人社員はピンクのタイトミニのスーツとブラウスを一枚ずつ脱ぐというストリップを演じ、ついに白のビキニスタイルだけの肢体を披露することになった。しかもそのビキニのトップは三角の布が小さく、脇からは乳房の膨らみが少し覗いてしまっていた。そしてボトムは股浅で前後の布も小さめであり、腰骨が半分露わになっていて、サイドの部分には紐しかなかった。そしてその紐は、両サイドでそれぞれ小さな蝶結びにされていた。蝶結びの端をつまんで少し引っ張れば、知佳の下半身はあっさりと素っ裸になってしまう・・・

 「・・・これが、当社が携わった新ブランドの水着の中でも、お勧めの一点です。大胆なデザインの中にも上品さを兼ね備えているところがポイントです・・・」
知佳はテレビカメラに視線を向け、笑顔で紹介した。両手を離してもしゃべれるようにヘッドセット型のマイクを付けていた。そして、両手を頭の後ろで組んで、その場で一回転して見せた。小さめの生地から半ばはみ出した尻までをカメラに晒した。(い、いや、やっぱりこんなの・・・もう許して・・・)
「・・・はい、いかがでしたでしょうか? それでは和田社長、ハーネスとシューズを貸していただけますでしょうか。」

 『いいよ、知佳ちゃん。君のオッパイとお尻の形、思いっきり全国に放送されてるよ。はにかんだ笑顔もいいけど、もっといつもみたいに、毅然としてた方がいやらしくないと思うよ。』
インカムから男の愉しそうな声が聞こえた。男の声は、知佳のインカムにしか聞こえないように設定されているようだった。

 「え、知佳ちゃん、その水着で、壁を登るの? もう少し、身体を庇った方がいいんじゃない、滑り落ちて肌をこするかもしれないし。」
他の出演者が絶句している中、フォロー役を指示されている中谷アナが何とか声をかけた。紐ビキニでクライミングなんてして、ボトムが取れたら、女性として最も秘すべき部分を全国に晒すことになってしまうではないか・・・婉曲な言い方だったが、彼女の真意は明白だった。知佳ちゃん、どうしたの、事情は分からないけど、そんなことはやめなさい・・・

 しかし知佳は、中谷アナの顔を見て、笑顔で軽く首を振った。
「大丈夫ですよ。落ちそうになったら、壁にしがみついたりしなくて、手を離してしまえばロープに支えられるんですよね?」
困惑した和田が曖昧に頷くのを見ると、知佳は軽く手を差し出した。そして、和田からハーネスを手渡されると、両足の太股にそのレッグループを巻き、バンドで幅を調整し、さらにウエストベルトを調整した。次に先ほど紹介された女性用のクライミングシューズを履いて、大胆ビキニでのクライミングルックが完成した。

 「実はなかなか大胆だったんですねえ、麻倉さんは。でも、なかなかよく似合ってますよ。いいスタイルですねえ。」
中谷アナか苦し紛れにフォローした。しかしその水着は、大胆というよりも卑猥と言った方が適切だった。生地の面積の小さな白い紐ビキニで、ウエストと太股の根本近くに黒いリングを巻き、そのリングとウエストベルトの間も一センチ幅の黒いケーブルで繋がれている・・・それはまるで、白の下着の上に黒いガーターをつけているようにも見えた。さらにそこに上からのトップロープが括り付けられると、あたかもボンデージのような姿になった。

 「はい、それでは、私もクライミングに挑戦してみたいと思います。・・・和田社長、それでは下から指示よろしくお願いしますね。」
知佳はそう言うと壁に向かって歩き、さっき和田が登り始めた場所に立った。今から自分が晒すことになる痴態を思うと脚が震えたが、しなければもっと致命的な事態になるのだ・・・知佳は笑顔の下で自分にそう言い聞かせ、ゆっくりと両手を上げてホールドを掴み、さらに右足をホールドに乗せた。その瞬間、知佳は身体の奥から突き上げた感覚に思わず眉を顰めた。秘裂と尻の穴に入れられたローターが、足の動きにつられて中で動き、知佳の性感帯を身体の中で刺激したのだ。
「あっ・・・失礼しました・・・えー、足は爪先で乗るんですよね、こんな感じでよろしいでしょうか、和田社長?」
(だ、大丈夫よね・・・)知佳は祈るような気持ちで周囲に目を走らせたが、幸い知佳の異常に気づいた者はいないようだった。

 「ええ、そうですね・・・三点支持を忘れずに、それから、もう少し脚を伸ばして上半身を起こした方がいいですね・・・」
知佳の後ろに立った和田は、普段通りにアドバイスをしながら、その視線が知佳のむっちりした白い尻肌に吹い付けられそうになるのに必死に耐えていた。パネルにしがみついて片足を上げた状態では、知佳の尻がこれ見よがしに和田の鼻先に突きつけられる形になっていた。水着からこぼれた尻肉のつるつるの肌があまりに艶めかしかった。

 「わ、分かりました・・・あっ・・・」
知佳は腕を伸ばして顔を上げると、思わず悲鳴を上げそうになった。透明なパネルの向こうには、いつの間にか大勢のギャラリーがいて、知佳の半裸の姿をにやにや笑って眺めていたのだ。それはいつもの番組スタッフではなく、待ち時間であろうタレントや、普段見かけない別の番組のスタッフ達のようだった。
「失礼しました。ちょっとバランスを崩しそうになってしまいました・・・」
知佳は慌ててフォローをして、クライミングを再開した。床に着いていた左足を大きく上げ、右足よりも上のホールドに爪先を乗せた。これでもう、透明なパネルの上で宙に浮く形となった知佳は、手と足を開いた半裸の姿を隠す術はなくなった。そしてまた、秘裂と尻の穴の奥から刺すような快感が込み上げてきたが、今度は知佳は声を漏らさずに耐えた。こ、こんなのって、ひどい・・・カメラマンの男の企みに気付いた知佳は内心で戦慄した。

 「登ってみると少し怖いですけど、でも、気持ち良さそうですね。」
知佳はわざと明るい声を出し、登りながら感想を述べることにした。そうして、少しでも健康的なイメージを演出できれば・・・気を許すと下半身からの快感に膝が崩れてしまいそうなのを堪え、知佳は自分に言い聞かせた。
「えー、こうして2段、3段と上がっていくと、地面がどんどん遠くなるのが分かります。まだほんの1メートルと少しですけれども、かなり怖い感じもします。」

 しかしその知佳の努力は全く無駄であるどころか、むしろ逆効果だった。知佳がどんなに平静を装っても、その構図はあまりに刺激的だった。いつもパンツスーツ姿だった麻倉知佳が、下着と見まごうような姿になり、足を大きく開いて透明なパネルにしがみ付いている・・・小さめのボトムからは尻肉がはみ出てしまい、さらにそれは徐々に食い込んでいた。そしてパネルの前面に回れば、その様子を前から見て、股間の前側を庇う布が妖しくよじれる様子を見ることができた。そして身体を持ち上げる度に揺れる乳房、白く眩しい太股・・・そして黒いハーネスと太股のリング、それらを結ぶケーブルがSMのボンデージのような雰囲気を醸し出している・・・さらにまた、知佳の顔が真っ赤に紅潮しているのがたまらなかった。

 今の知佳には、もはやそのような周囲の空気に気を配ることは不可能だった。2穴にローターを咥えながらのクライミングは、自ら快感責めにしているのと同じだった。脚を不自然に動かす度に身体の奥からこみ上げる快感が徐々に高まり、ついには秘裂の奥がジン、と熱くなってきたのを感じ、知佳は泣きそうな気分になった。や、やだ、ここでもし、水着が濡れてしまったら、垂れてきたのがテレビに映ったりしたら、私・・・い、いやあ・・・

 それでも何とか頑張った知佳が一歩ずつ上に登り、床からの高さが2メートル半ばを超えると、下の皆に股間をモロに見せつける形になった。太股の内側までもが根本まで完全にテレビに映し出され、ふとモニター画面を見た知佳は小刻みに震えた。(そ、そんな、真下から撮るなんてひどい・・・や、やだ、早く登らなくちゃ・・・)

 もはや知佳は、ほぼ垂直となったパネルを登っていた。天性の運動神経とセンスを持っていた知佳は、和田の予想を遙かに上回り、オーバーハングになっている部分にまで辿りつこうとしていた。和田が話しながら見せたクライミングのこつを急速に会得しているのが分かった。そこまで行けば、あと数メートルの移動で頂点に辿り着く・・・
「すごいですよ、後は焦らずに手だけで進んでください。頑張って!」
和田は知佳の姿に思わず応援の声をかけた。

 「は、はい・・・」
もはや大胆ビキニでさんざん大股開き姿を下から見られてしまっていた知佳は、半ば開き直った気持ちで返事をし、首をひねって笑顔で下にいる和田の顔、そして他の出演者達の顔を見た。
「うわあ、ここから見ると、スタジオが全く違うように見えますねえ。」
そして知佳は、もはや隙間もないほど多くのギャラリーが下にいることを同時に思い知っていた。

 「はい、それでは、最後の関門、オーバーハングに挑戦したいと思います!」
ヘッドセット型のマイクに明るい声で言い、斜め上にあるホールドに手を掛け、壁面のホールドに置いた足を片足ずつゆっくりと離した。その結果、知佳は大胆な白の紐ビキニで懸垂状態の姿をテレビカメラの前で晒すことになった。そして、両足が何も掴めずぶらんとしているのは知佳を何とも心許ない気持ちにさせた。空中で足が動く度に2つのローターが穴の奥から刺激するのも辛かった。それに、足を大きく動かし続けたため、ボトムが尻にかなり食い込んでしまったようにも感じられた。
「そ、それでは、いきます!」
(お願い、早く終わって・・・)知佳はそれだけを祈り、手を斜め上前のホールドに向けて差し出した。

 そして、超一流商社の美人社員による淫靡なショーは佳境に入り、ギャラリーの視線を釘付けにしていた。黒いウエストベルトと太股のリングで構成されたハーネス、そこに上から括り付けられたロープが妙な雰囲気を醸し出し、まるで、知佳を半裸で緊縛して宙吊り責めにしているようにも見えた。そして、股間にボトムが食い込む様子を下からまともに見ることができる・・・とてもこれが生放送のニュース番組の中の出来事とは思えなかった。

 しかし、そのショーが本当の盛り上がるのはまだこれからだった。知佳がゴールまであと数メートルのところまできた時、突然秘裂の中のローターが振動を開始したのだ。

 (・・・!)その瞬間、知佳の眼が驚愕に見開き、股間の奥から発して全身を駆け巡る快感にぴんと身体を震わせた。(あ、だ、だめ・・・)両手が上のホールドから外れそうになるのを感じ、知佳は歯を食いしばって指先に力を込めた。

 「知佳ちゃん、どうしたの、大丈夫?」
心配そうに様子を見ていた中谷アナが下から声をかけた。
「もう限界だったら、ギブアップしてもいいですよ。」

 「はい、ありがとうございます・・・」
知佳は斜め下の中谷アナの方を見て引きつった笑顔を見せた。秘裂に埋め込まれたローターはまだ弱い振動を続けていた。(と、止めて、お願い・・・)すでに秘裂は濡れ始めていたが、これ以上ローターを振動されたらそれどころではなくなってしまう・・・
「そ、それでは、ゴールまでもう少し、頑張りたいと思います・・・」
知佳は思い切って右手を離し、前へ伸ばそうとした。

 ・・・しかし、カメラマンの男達の企みはあくまで非情だった。知佳が右手を離し、身体を支えるのが左手だけになった瞬間、お尻の穴の中のローターまでもが振動を開始したのだ。
「アナルローター、オン!」
男はモニターを見ながら、マイクに向かって言った。もちろんそれは、裏実況中継を見ているVIP向けのアナウンスだった・・・


 「あっ、きゃあっ」
知佳は堪らず悲鳴を上げ、全身を震わせた。一瞬力が抜けてしまった左手は身体を支えることができず、ホールドから離れてしまった。支えるものを失った知佳の半裸の身体は、皆の注目を集めながら落下を開始した。

 すぐ次の瞬間、知佳のウエストベルトに括り付けられていたトップロープがぴんと張り、知佳の身体の落下が止まり、逆に少し跳ね上がった。
「あ、あっ、あんっ・・・」
身体に与えられた急激な振動が、下半身の2穴に入れられた二つのローターの振動と共鳴し、全身を駆け巡る快感が増幅されてしまった知佳は思わず喘ぎ声をあげかけた。(だ、だめ! 今は放送中なんだから・・・)必死に唇を噛み締め、快感の波状攻撃に耐えた。そして、目の前のロープを両腕で掴んだ。

 『はい、緊急ニュース入りました! カメラは中谷さんを映して固定して! 中谷さん、中継映像に切り替わるまで何とか繋いで!・・・知佳ちゃん、クライミングは中止、マイクを切るよ。それから、真下をカメラで映してるから、画面を切り替えるまで、ロープに掴まって落ちてこないようにして!」
カメラが予備を除き一台しかないという異常な状況での緊急ニュースという非常事態に、ディレクターからの矢継ぎ早の指示が皆のインカムに聞こえた。
「それから知佳ちゃん、ボトムの紐が解けてきてるから注意して。水着が落ちたらカメラに映っちゃうよ。」


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