第三章 プールでの公開脱衣ショー

PART 4

 翌週の土曜日、佳純は二年一組の女子四人――みどり、彩花、遥、愛美――に誘われて、遊園地併設の大型プールにやってきた。
 晴天に恵まれ、どこも人で溢れていた。家族連れ、若いカップル、学生の友達同士……みなどこか華やいで楽しそうだった。

 更衣室の個室に入ると、すでに四人は水着に着替え終えていた。鮮やかな色合いのビキニが、若い肌に映えて眩しい。佳純は自分のバッグから取り出したのは、紺色のワンピース水着。胸元も腰回りも覆いがちで、去年買ったまま一度も着ていないものだ。

「わー、今日は大人の先生と一緒だから、人生初のビキニにしちゃったよ! ほら、どうよ?」
 みどりがくるりと回って見せると、鮮やかなピンクの三角ビキニが揺れる。彩花たちも「私たちも頑張った!」と笑い合う。

 少し遅れて佳純が現れた。
「あれ、先生……ワンピース?」
 遥が首を傾げ、愛美がくすくすと笑いをこらえる。

「ご、ごめんなさい……ちょっと、ビキニは恥ずかしくて……」
 佳純は頬を赤らめながら、ワンピースの裾をぎゅっと握った。心臓が早鐘のように鳴っている。

「あーやっぱりねー。佳純先生、奥手だから……」
 みどりがにっこり笑ってバッグから何かを取り出した。
「そう言うと思って、先生のために、四人で相談して渋谷で買ってきちゃったんだよね〜」
 それは、真っ白なストラップレスのビキニだった。トップは前で結ぶチューブタイプ、ボトムは両サイドが細い紐で結ぶだけのもの。布地は薄く、光を浴びると透けそうな質感だ。

「え……これを、私が着るの……?」
 佳純の声が震える。グラビアアイドルが着るような水着……あまりにも大胆すぎる。

「もちろん! せっかくの女子会なんだから、みんなとお揃い気分でさ。ね? 先生、着てみてよ」
 四人の視線が一斉に佳純に注がれる。断ったら「つまらない」「先生だけ浮いてるよ」と責められそうで、佳純は小さく頷いてしまった。

 更衣室の隅で、佳純は震える指でワンピースを脱ぐ。ブラとショーツを外す瞬間、四人がじっと見つめていることに気づき、背中がぞわぞわと粟立つ。
(見られてる……みんなに……)
 白いストラップレストップを胸に当て、前で結ぼうとするが、手が震えてうまく結べない。

「先生、手伝ってあげる」
 みどりが近づき、後ろから手を伸ばしてトップの布を整える。指先が背中に触れるたび、佳純の肌がびくりと跳ねる。
 トップは胸をぎゅっと押し上げ、深い谷間を強調した。乳房の丸みがはみ出しそうで、結び目がわずかにずれれば、ぱさりと落ちてしまいそうだ。
 次にボトム。両サイドの紐を腰で結ぶが、布地が小さすぎて、ヒップの半分以上が露わになる。紐が食い込み、柔らかい肉がむにゅっと溢れる。

 鏡に映った自分の姿を見て、佳純は息を飲んだ。
(こんな……恥ずかしい……なのに、なんだか……熱い……)

「きゃー! かわいいー!!」
「やっぱり先生の方が似合うね、白くて清楚なのに……エロい」
「谷間すごい……紐も食い込んでるし、最高じゃん」
 四人が一斉に褒め言葉を浴びせるが、その目はどこか意地悪く光っている。嫉妬と、興奮と、からかいの入り混じった視線が、佳純の肌を舐めるように這う。

 佳純は両手で胸元と股間を隠そうとするが、みどりが「隠さないでよ〜、せっかく可愛いんだから!」と手を払う。
「ほら、もう外に出ようよ? 先生スタイルいいから、プールの男の視線、一人占めできるよ」

 愛美の言葉に、佳純の心臓がどくんと跳ねた。
(この格好を大勢の男の人に見られるの? やっぱり無理……)
「あの、ちょっと待って、きゃっ」
 更衣室のドアを開ける瞬間、佳純は抵抗したが、2人に腕を掴まれ、2人に後ろから押され、ふらふらと扉の外に出てしまった。

 途端に、目の前にいた大学生らしき男二人組の視線が、釘付けになった。
「お、おい……すげぇ……」
「うん、4人の女子もいいけど、あの紐ビキニ……」
 息を飲む声が聞こえる。

「やっぱり、ちょっと派手すぎないかな……」
 佳純は四人の機嫌を損ねないよう、精一杯の抵抗を口にした。あんな目で大勢の人に見られるなんて……

「だーめ、みんなビキニで一緒だよ!」と明るく却下される。
 佳純と女子高生4人の可愛い女性5人のビキニ姿は周囲の注目を吸い取るように集める。
 特に佳純。白いビキニが陽光に透け、乳房の輪郭がうっすら浮かび上がる。大きく膨らんだ尻を覆うボトムの紐結び目が、歩くたび揺れる。

 周囲の数十組の視線――家族連れの父親、学生の男子グループ、カップルの彼氏――が、一斉に佳純に集中した。
(見られてる……みんなに……私の体を……)
 乳首が布越しにさらに硬く尖り、下腹部が熱く疼く。太ももが震え、内腿が擦れ合う。
 佳純は必死に腕で胸を隠すが、四人に囲まれ、逃げ場はない。

 ――――☆☆☆――――☆☆☆――――☆☆☆――――

  ---プールに来る前、実はみどりは二年一組の女子グループにだけ、自分の秘密を明かしていた。
 それは、自分はちょっとだけ「超能力」を持っていること、だった。
 ただ、できることはごくごく限られ、10秒あたり1センチの速度で、何かを押したり引いたり、つまんだり、切ったりするだけ。
 「何ができるってわけじゃないんだけど……今日はこれで、佳純先生に思いっきり恥をかかせてあげようよ」
 四人は目を輝かせて計画を立てた。紐ビキニの結び目、布の位置――微調整で十分に、先生を羞恥の渦に沈められるはずだ---

 扉を出てから、5人はしばらく園内をまっすぐ歩いた。
 夏の陽光が眩しく肌を刺してくる。佳純はストラップレスビキニの胸元を無意識に押さえながら、女子四人に囲まれるようにして進む。
 周囲の男性たちの視線が胸元や腰回りに絡みついてくのを感じ、背中がこそばゆい。
(早く……どこでもいいから。早くついて)

 水しぶきの音と子供たちの歓声が遠く響く中、みどりが一番に口を開いた。声はわざとらしく心配げだ。
「先生、ちょっと待って。ボトムの後ろ、やばいですよ?」

「え……?」
 佳純は反射的に振り返ろうとして、背筋に冷たい予感が走った。
「きゃあっ!」
 次の瞬間、小さな悲鳴が漏れる。

 右側のボトムが、まるで誰かに指でつままれたように片側だけ深く食い込んでいた。
 白いヒップの丸みが半分以上露わになり、細くねじれた布地が柔らかい肉に沈み、むにゅっと溢れる様子が、陽光の下で痛々しくも扇情的に輝いている。

 慌てて両手で後ろを隠そうとするが、ストラップレスのトップがずり落ちそうになり、ますます動きがぎこちなくなる。
(どうして……? さっき結んだときは、ちゃんと……!)

「うわっ、先生のヒップ、こんなにぷりっぷりだったんだ……」
 彩花が目を丸くして囁く。
「あはは、ごめんね先生。ちょっとビキニのサイズ、間違っちゃったかも」
遥がくすくす笑い、
「でも丸くて白くて、めっちゃうらやましいんですけどw」
 愛美が追い打ちをかけるように言う。

 実はこの数分前から、みどりの指先が虚空で微かに動いていた。10秒で1センチだけ、押す、引く、つまむ---その繰り返しで、ボトムを大きく尻に食い込ませたのだ。佳純が気づかないように、男たちの視線に意識を集中させて。
 ここまで歩いている間、みどりは佳純の背後にそっと近づき、ボトムの右端を“つまんで”いた。
 ゆっくり、確実に、1……2……3……と数えた。幸い、佳純には気づかれなかった。

「もう……みんな、ひどい……!」
 佳純の小さな抗議の声は、女子たちの笑い声にかき消された。

(昨日立てた作戦の一つ目は大成功!)
 4人はこっそり目を見合わせて笑った。作戦はまだたくさんあるから、楽しみ!

 みどりは満足げに目を細める。
 これで今日の“データ収集”は、男子たちの妄想なんかよりずっと鮮やかで、ずっと面白いものになるだろう。

前章へ 目次へ 次章へ

アクセスカウンター