PART 25(ba)

数分後。梨沙は顔を真っ赤に染めて遊園地の中を歩いていた。梨沙の後ろには7人の元同級生達がいたが、周囲の視線から梨沙を庇おうとはしなかった。そのため、梨沙は半裸の姿を野次馬達の前に晒しながら歩き続けるしかなかった。もちろん、その姿は園内の全モニターに映しだされ、さらに会員限定でインターネットに中継され続けていた。

元同級生達が梨沙の姿を隠そうとしないのには理由があった。 ビキニのトップが壊れてしまった梨沙に、代わりのブラを貸すために、ノブとマサが出した条件が、梨沙がモニターにきちんと映るように、誰も周囲を歩いて隠さない、ということだったのだ。そして、もし約束が破られた場合、インターネットでの中継を会員限定ではなく、有名な動画投稿サイトでの無制限の中継に変更する、とまで念を押されてしまっていた。

そして今、梨沙は金色のティアラを被せられ、腰には超ミニのパレオを巻いていた。それだけでも死ぬほど恥ずかしいのに、ノブに渡された「ブラの代わり」が梨沙の羞恥に更に拍車をかけていた。それは水着ではなく、10万人記念でかけられたタスキだった。
嫌なら手ブラであと4つのアトラクションをレポートするように、と脅しながらノブは梨沙の背後に周り、タスキを胸に当てて回して背中の後ろで結び、余った部分は切り捨ててしまったのだ。

その結果、梨沙の乳房は、「谷村梨沙」と大きく書かれたタスキだけで何とか隠される状態になっていた。もちろん、名前がちょうど正面にくるようにしたのはノブのいたずらだった。ノブの意地悪はそれだけではなく、タスキをきつく締めたためにその白い下乳がはみ出してしまっていた。また、後ろは蝶結びにされており、誰かに引っ張られたら簡単に外れるようになっていた。さらに、園内を歩く時にはいつも笑顔で、身体を隠したりせず、声をかけられたら手を振って挨拶するように命令された。こうして、10万人目の記念すべきお客様は、男性客の目を楽しませる恥辱のマスコットガールに仕立て上げられてしまった・・・

「谷村梨沙、16才です。あと4つのアトラクション、私が精一杯ご案内しますね。とっても楽しみです!」
超ミニのパレオと乳房を辛うじて隠すタスキだけの姿で大画面モニターに向かって挨拶を強要され、梨沙は仕方なく命令されたセリフを口にして笑顔を作った。そしてそのモニターには、目を背けたくなるような嫌らしい言葉が次々に流れていた・・・


(う、嘘・・・どうしてこんなことに・・・)白昼の遊園地を半裸姿で歩かされ、大勢の男達の嫌らしい視線に曝され、無数のカメラで実況中継されている・・・金色に輝くティアラを被った梨沙の美貌は火を噴きそうなほどに真っ赤になっていた。
「梨沙ちゃーん、可愛いよ、こっち向いて!」
すっかりギャラリーと化した男達の一角から声が掛かり、梨沙はにっこりと笑顔を作って手を振った。すると、大学生風のその男と同じグループの女子大生達から、うそー、あのコ本当に笑ってる、と嘲る声が聞こえ、更に梨沙の恥辱を煽った。そして、ウォータースライダーがあるプールゾーンまでまだ数分歩かなければならないと思うと、梨沙は気が遠くなるのを感じた。それに、こんな格好でウォータースライダーに乗ったら・・・さらに、二つのローターと縄の結び目からのじんわりとした刺激に晒され続け、梨沙は頭の中がぼうっとするのを感じていた。

しかし、羞恥責めと快感責めに晒されながら歩く美少女に対し、更に新たな試練が加わった。
「え、なんだよあれ、どういうこと?」
そう言いながら、梨沙のすぐ後ろを歩いていた福本が近くのモニターを指差した。
「え、何?・・・!」
梨沙は福本が指したモニターを見て絶句し、思わず立ち止まった。

<あ、本当にりいちゃん?><ちょっと何その格好w><オッパイに名前入りタスキw><この前の同窓会ではお嬢様っぽかったのにw><すげぇ、りいちゃんが大胆水着><何でティアラ?><これがネット同窓会?><連絡ありがとう、玲子ちゃん><私は愛子ちゃんに教えてもらったけど、まさかね><うそ、本当に谷村さん?><信じられない、まさかりいちゃんが・・・><ちょっと、本当にブラしてないでタスキだけ?><あのパレオ、お尻が見えそうw><もうすぐ全員に連絡できるからね、りいちゃん>・・・

『そ、そんな・・・どうして・・・」
画面を流れる白い文字を見ながら、梨沙は表情を凍りつかせて呟いた。りいちゃん、というのは梨沙の小学校時代のあだ名だった。そしてこの前の同窓会、というのはつい先日のF小6年1組の同窓会のことに違いなかった。二人の名前が流れたのを見て、梨沙は後ろを振り向いて玲子と愛子の顔を見た。

「あ、ごめんね、梨沙ちゃん。」
梨沙の視線を感じた玲子が悪びれた風でもなく言った。
「何かね、園内にいる人はモニターにアクセスできる権利をそれぞれ一人だけ他の人に紹介できるってことみたいなのね。だから、今日都合が悪くて来れなかった人に紹介しようと思ったの。」

「まさか、梨沙ちゃんがこんなことになるとは思わなかったの、ごめんね。」
愛子が玲子の後に続いた。
「でもその格好も可愛いし、いいわよね。」
愛子がモニターに向かって手を振ると、画面を白い文字もそれに応えた。
「ねえみんな、実は私達と同じ小学校時代のクラスメイトが集まってるんだけど、画面上で経緯を説明してあげてもらえないかしら?」
愛子がギャラリーの男達に向かってそう言うと、男達はニヤリと笑みを返して頷いた。

そして梨沙達8人はウオータースライダーに向かっての移動を再開した。そこまではさっきと同じだったが、小学校時代の同級生が続々と集まって自分のこんな格好を見ていると思うと、梨沙は新たな恥辱を感じて頬を朱に染めていた。この前の同窓会ではわいわいと楽しく過ごしていたのに・・・その時、強めの風が吹き、梨沙は思わずパレオの裾を押さえた。すぐに叱責するかのように股間のローターが振動した。
「・・・あ、あんっ・・・くぅ・・・」
梨沙は堪え切れずに声を漏らし、慌ててその手を放した。そして、堪えきれなかった喘ぎ声は意地悪くピンクの文字としてモニターに表示されてしまった。(お願い、もうやめて、松木くん・・・)

ようやく梨沙達がプールゾーンに入り、ウォータースライダー乗り場に着くと、そこでは大勢の客達が先回りをして待ち構えていた。半裸の姿で歩いてきた美少女を見つけると歓声があがり、真っ二つに別れて細い道を作った。
「うおお、すっげえ美少女!」
「ほんと可愛い、こっち向いて!」
『K附の生徒会長さん、サービスいいね!」
「まじでオッパイにタスキだけ!(笑) おっきなオッパイがはみ出してるよ!」
「梨沙ちゃん、呼びかけられたら笑顔で振り向くんでしょ? ほら、こっち向いて!」
「横から見るとほとんど裸!(笑)」
「ねえ、ほんとはTバックなんでしょ?」
最後の言葉を言った男が悪戯っぽく手を伸ばし、パレオを少しめくった。生白く、ぷっくらと膨らんだ片方の尻肉が露わになり、後方のギャラリーから歓声があがった。

「きゃ、い、いや、やめてくださいっ!」
ぎりぎりで赤い縄を見られずに済んだ梨沙は悲鳴をあげ、両手でパレオの裾を押さえ、走り出した。しかし、梨沙の急激な動きと切迫した声と表情がギャラリーの嗜虐心を一気に刺激し、皆が手を伸ばして梨沙の瑞々しい体を触ろうとした。タスキの上から乳房を触られ、パレオの前から下半身を、さらにお腹や太ももを直に撫でられ、梨沙は身悶えしながら走り続けた。

変則的なお触りショーを演じてしまった梨沙だったが、それでも何とかタスキやパレオを解かれたりせずに済んだのは、部活のバスケで鍛えられた俊敏な運動能力のお陰だった。しかし、思い切り走ってしまったため、7人の元同級生達とははぐれてしまい、梨沙は一人でウオータースライダーを滑らなければいけなくなってしまった。

ウオータースライダーは高さ17m、全長120mの本格的なものだった。そのスタートラインに立つと、プールゾーンの全域が見えた。それは逆に言えば、プールゾーンのどこからでも梨沙の半裸の姿を見上げられるということだった。そして、大勢の男達が下からカメラを自分に向けているのが眼に入り、梨沙は羞恥に震えた。
(いや、もうやめて、お願い、撮らないで・・・)
前には2人が並んでいた。梨沙は中を覗かれないように、パレオの裾の前後を手でしっかり押さえた。松木に見られたらバイブのスイッチを入れられてしまうところだが今は大丈夫だ。

「ねえ、ちょっとそのティアラ、取った方がいいんじゃない?」
不意に後ろから女性の声が聞こえ、ティアラがふわっと外された。
「ほんとに男ってスケベで困っちゃうわね。」

「あ、ありがとう、ございます・・・」
優しい声をかけられて振り向いた梨沙が後ろを振り向くと、年上の美女がにっこり笑っていた。梨沙はほんの少しだけ救われた気持ちになった。これが嫌らしい男だったら・・・

「ねえ、梨沙ちゃんは小学校の時、りいちゃん、って呼ばれてたの?」
20代半ばと思われる美女は、親しみを込めた笑顔を見せながら言った。

「え、ええ・・・」
なぜそんなことを知っているのかと不思議に思いながら梨沙は曖昧に頷いた。りいちゃん、というのは確かに小学校時代の梨沙のあだ名だった。
「あの、あなたは・・・?」
ひょっとして昔の知人かと思ったがどうしても思い当たらなかった。

「あ、私?・・・えっと、くるみ、っていうんだけど、初対面だから大丈夫よ。」
くるみと名乗った美女はにっこり微笑んだ。
「あなたのあだ名を知ってたのはね、さっき、モニター画面であなたのことをそう呼んでいる元同級生のお友達が沢山いたからよ。何か、6年生の時のお友達が紹介し合ってるみたいで、『6年1組全員集合!』とか書いてあったわよ。それで、あっという間に全員集合して緊急同窓会が開催されてるみたい。りいちゃん、クラス委員で人気者だったみたいね(笑)」

「え、やだ、そんな・・・」
あまりの話に梨沙は絶句した。こんな恥ずかしい格好を、この前同窓会で会ったみんなが中継で見ている・・・しかも、ジェットコースターで胸を露出してしまったことまで知られてしまったのではないか・・・しかし、ついに梨沙の前の男が滑っていったため、梨沙はスライダーの頂点に立って全身をギャラリーの視界に晒すことになった。一体、何人の人が見ているんだろう・・・下に見える黒山の人だかりを見て、梨沙は絶望的な気分になった。

「ほら、梨沙ちゃん、あそこのおっきな画面、見えるでしょ? 梨沙ちゃんの全身、アップで映ってるわよ。」
羞恥に小さく震える梨沙に追い打ちをかけるように、くるみが指差して囁きかけた。
「あそこの観覧車にカメラが付いてて、ここの人をアップで映せるみたいよ。」

「い、いやっ!」
くるみが指した方向のモニター画面に自分の半裸姿がアップで映っているのを見て、梨沙は悲鳴をあげた。するとすかさず<い、いやっ>というピンクの文字が流れ、恥らう梨沙の表情にギャラリーから歓声があがった。

「ねえ、せっかくだからみんなに手を振ってあげたら?」
両手で必死にパレオを押さえる梨沙に、再びくるみが言った。
「やらなかったら、めくっちゃうわよ?」
くるみの手が梨沙の左後ろから伸びて来て、パレオの裾の前側の端を掴み、軽くめくった。大きく開いていた横のスリットが更に大きく広がり、太ももの付け根付近までが外気に晒され、下のギャラリーから歓声が湧いた。

(わ、分かりましたからっ)
下手に声を出すとモニターに文字となって流れてしまうため、梨沙は無言で首を縦に小さく振ると、仕方なくパレオの後ろを押さえていた左手を放して上げ、正面に向けて手を振った。それは前方の観覧車のカメラに捉えられてモニターにアップで映り、眼下のギャラリーがまた湧いた。梨沙ちゃん、かわいー、といった文字が流れるのも見えた。
(も、もういや・・・早く終わって)
梨沙はもう一方の右手でさりげなくパレオの前を押さえ続けた。風でめくれたら縄が食い込んだ秘部がモニターに映し出されてしまう・・・梨沙は生きた心地がしなかった。

その時、予想外の事態が起こった。背中に何か違和感を感じたかと思うと胸を押さえつけるタスキの圧迫感がなくなり、ふわっと浮いた気がした。さらに次の瞬間、タスキはスルスルっと後ろに引っ張られていってしまった。

それはほんのコンマ数秒の出来事だった。16歳の清楚な優等生の美少女は、腰にパレオだけをまとっただけの姿で上半身は完全な裸になり、双乳を丸出しにした姿を衆人環視の中で晒すことになった。適度に膨らんだ流線型の白く美しい乳房、淡いピンクの乳輪、その上にちょこんとのった可愛い乳首・・・その全てがカメラにしっかり捉えられ、モニターにはっきりと映し出された。

「・・・え? ・・・い、いや、きゃ、きゃあっ!」
パレオにばかり気を取られていた梨沙は、何が起きたかを理解するのが一瞬遅れた。そして、取り返しのつかない事態が起きていることを理解すると、悲鳴をあげて左手で露わな乳房を庇った。
(う、嘘、ウソよっ・・・みんなに見られたなんて・・・小学校の友達にも見られたなんて・・・)
しかし、眼下のギャラリーからの今までと比べものにならない歓声と笑い声、モニターを真っ白に埋め尽くすからかいの文字の大群は、それが紛れもない現実であることを梨沙に思い知らせていた。


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