PART 29(bbba)

 梨沙は気力を振り絞って顔を上げ、再び走り始めた。その気迫に圧倒されたように、目の前の観客達が自然と道を空け、梨沙は割れた群衆の真ん中を走る形になった。

 しかし、膣の中でローターが縦横無尽に動き始めた状況では、さっきと同じスピードで走ることは不可能だった。
「あ、あ・・・は、はぁ、はぁぁ、・・・あ、あぅぅっ・・・い、いいいっ・・・く、く、くぅぅ・・・」

 梨沙は顔を歪め、天を仰いで喘ぎ声を漏らしながら、よたよたと走るのが精一杯になっていた。乳房と秘部からじんじんと湧き上がる快感も相まって、梨沙の視界はぼうっと霞んでいった。目の前の道を空けていた群衆が、ざわざわとしながら不審げに近づいて来るのが分かった。駄目、来ないで、お願い・・・梨沙は快感の奔流に呑み込まれて意識が薄れる中、心の中でひたすら呟いていた・・・

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 (・・・え? 私、どうなっているの?・・・)
うっすらと意識が戻ってきた梨沙は、今の状況が分からずに困惑した。ぼんやりしていた視界が徐々に鮮明になってきていたが、目の前の風景が少しずつ動いているような気がした。
(動いているの?・・・あ、手が動かない! あれ、足も!・・・)
あはは、やっと起きた! すごいねえ、あの子!、という声が周囲から聞こえた。

 ポッポーッ、と急に音がしたかと思うと、背中のすぐ後ろから、しゅうっという音と共に蒸気が吐き出された。
「きゃ、きゃあっ!」
驚いた梨沙は前に逃げようとしたが、腕と首と脚に強く引っ張られる力を感じ、ぴくりとも動かなかった。

 『はい、ようやく梨沙ちゃんのお目覚めでーす!』
突然、場内アナウンスがあちこちのスピーカーから流れてきた。わあっという歓声が園内全体から聞こえた。
『梨沙ちゃん、まだ頭が寝ているのかな、自分の状況が分かっていないようです。・・・それでは、今どうなっているか、見せてあげましょう!』

 場内アナウンスの言葉と同時に、園内のあちこちにあるモニター画面が一斉に切り替わった。そして、ようやく視界が鮮明になっていた梨沙は、そのモニターを見て目を見開いた。
「きゃ、きやあぁぁぁ! い、いやあっ」

 モニター画面には、園内一周電車が正面から映し出されていた。それは、時速10km程度でゆっくりと園内の外周に沿って走る電車で、全部で4カ所に駅があり、切符を買えば誰でも乗ることができた。その先頭車両は、機関車を模したものになっていて、警笛が鳴り、煙突から蒸気が吹き出るようになっていた。

 梨沙は今、園内一周電車の先頭に機関車の部分に跨がらされ、両足をそれぞれ縛り付けられていた。両手は後ろ手に拘束され、煙突を背にして拘束されていた。さらに首輪を掛けられ、前のめりになることもできなかった。モニター画面の中には、黒い紐ビキニを身に付けただけで、大股開き姿で磔にされた梨沙の姿が大写しになっていた。

 「い、いやっ! 何、これ!? ちょっと、誰か止めて! 下ろして!」
状況をようやく理解した梨沙は、顔を引き吊らせて悲鳴をあげた。すると今度は、自分の悲鳴がモニターのスピーカーから聞こえてきて、梨沙はひいっと掠れた悲鳴をあげた。

 『皆様、お待たせしました。それでは、予定外ではありますが、アイリスグループの期待の新人、谷村梨沙ちゃんとの、園内一周勝負を開催します!』

 「ちょ、ちょっと、何言ってるの!?」
梨沙はまたもや困惑した。気がつくと、ゆっくり走る園内一周電車の前方は、待ち受ける群衆が鈴なりになっていた。皆、にやにやしながら梨沙の半裸姿をじっくりと眺めていた。

 『えー、梨沙ちゃんが事態を把握していないようなので、簡単に説明しますね・・・』
場内アナウンスの声が、簡潔に以下の状況を梨沙に説明した。
・実は今日は、この遊園地を借り切って、「アイリスグループファン大感謝祭」が開催されていた。
・プールでのイベントはその中の1つのショーであり、梨沙は、ただの撮影会と騙されて出演していた。そして、3人の着エロアイドルと競技をさせて、様々な痴態を晒させる趣向のものだった。
・園内のモニター画面ではプールでのイベントが生中継され、皆に鑑賞されていた。
・プールにいたのは、梨沙のファンクラブのメンバー。園内の一般客としていたのは、アイリスクラブの会員とAV女優、スタッフ達

 『・・・梨沙ちゃん、分かったかな? それなのに、君が急に脱走しようとするから、皆に大変な迷惑をかけてしまったんだよ。だから、その責任を取ってもらうために、園内一周電車に磔にされてるってわけ。』

 「え、そ、そんな・・・」
梨沙は呆然として呟いた。
「アイリスグループって・・・まさか・・・」
ショウブ堂に乗り込んだ時に山積みになっていたパッケージを思い出し、梨沙ははっとした。

 『そう、アダルトビデオの大手の、あのアイリス映像だよ。よく知ってるね、梨沙ちゃん。実はたくさん見てるのかな?』
場内アナウンスが流れると、わっと笑いが起きた。
『梨沙ちゃん、この前の人気投票で、着エロアイドルを押さえて、期待の新人ナンバーワンだったよ、おめでとう!』
あはは、すごいね、と、梨沙の前方のギャラリーが興味津々に梨沙の顔を覗き込んだ。

 いやあっ、と梨沙のか細い声の悲鳴がマイクに拾われ、園内中に流れた。ゴトゴトゴト、とのどかに進む園内電車と、その先頭車両に半裸で磔にされて顔を歪めている美少女の図はあまりにも刺激的だった。電車が「遊園地入り口駅」に停車したところで、またアナウンスが流れた。

 『はい、それでは、ファンの皆様を裏切って、いきなり脱走しようとした梨沙ちゃんに、罰ゲームをしてもらいまーす。ルールは簡単、これから1周、イかずに我慢できたら、梨沙ちゃんの勝ち。もしイっちゃったら、負けってことで、一枚脱いで、もう一周してもらいます。それじゃあ、この位置からスタート!』

 「え、そ、そんな・・・」
梨沙は想像したことも無い事態の連続にまた絶句した。そもそも、イく、というのがどういう状態のことなのか・・・やはり、さっきみたいに気持ちよくなって、失神してしまうことなのか・・・もしそうだとしたら、1周も耐えられるのか・・・ローターがまだ中に入っている・・・また、これを動かされたら・・・ああ、なんか、水着に擦れる部分がジンジンしてきた。身体全体がかっと熱くなってきた・・・
「きゃ、きゃああっっ!」
ぼうっとしていた梨沙だったが、急に水を浴びせられ、思わず悲鳴をあげた。水が飛んできた方向に顔を向けると、水着姿の男達が大きな水鉄砲を構えているのが見えた。

 男達はすっかり慣れた手付きで水鉄砲を構え、梨沙が嫌がる部分を狙った。すなわち、乳首、秘裂、クリトリスを狙って感じさせ、さらに、トップの隙間を狙って、肌から浮かせるようにした。その水には、媚薬がたっぷり溶かし込まれていた。

 「あ、あぁん・・・だ、だめ、そこっ・・・あ、あ、あんっ・・・」
梨沙は必死に身をよじって逃げようとしたが、機関車の前面に磔にされて両手両足を拘束されていては、水鉄砲攻撃を避ける術がなかった。
何本もの水の束が突き刺さり、乳首を、クリトリスを責め立てる・・・梨沙の官能が再びとろけていった。

 梨沙にとって幸いだったのは、電車が10キロの速度で動き続けていることだった。水鉄砲を持っている男達は十数人しかいないため、徐々に人混みに呑まれていったのだ。数分後には、周囲には一般の客だけになり、梨沙は少しだけ救われた気持ちになった。プールにいた男達からの水鉄砲責めの余韻は徐々に収まってきていた。大丈夫、これなら1周、耐えられるけど・・・でも、恥ずかしい・・・

 そのまま電車は走り続け、梨沙はスタート地点から半周のところにさしかかっていた。ガタンゴトン、とのどかに走る電車の牧歌的な姿と、その先頭に磔になっている女子高生のきわどい紐ビキニ姿の対比が刺激的だった。
(ああ、いや、こんなの・・・)
乳首とクリトリス、秘裂がじんじんと熱くなり、梨沙は顔を真っ赤にして歯を食いしばっていた。媚薬が染み込み、電車の振動でビキニがこすれ、大勢のギャラリーの視線が次々に突き刺さり、梨沙の官能は再び高まっていた。嘘、どうしてこんなに・・・あ、だめ、声を出しちゃ・・・

 電車が二つ目の駅に止まると、梨沙は不意に声を掛けられた。
「梨沙ちゃん、久しぶり」
「すっごく色っぽくなったね、谷村さん」
「覚えてる、俺たちのこと?」

 「え?・・・」
声のする方を見た梨沙は、3人組の男を見てしばらく要領を得ない顔をした。その後、何か気付いたように目を見開いた。
「あ、ま、まさか・・・松木くん?・・・横井くん、榎田くん・・・」
それは小学校時代のクラスメイト達だった。
「いや、どうして!? 見ないで、お願い・・・」
顔見知りの前で過激な紐ビキニ姿で磔にされている梨沙は、顔を左右に振った。電車はそろそろ駅を発車しようとしていた。

 しかし、憧れだった美少女のほとんど裸の姿を前に、3人の男たちは全く視線を外そうとしなかった。
「どうしてって、そりゃあ、俺たち、梨沙ちゃんのファンクラブに入ってるからだよ。」
「松木が最初に気づいたんだよ、あの梨沙ちゃんがK附の高校生になってて、裏ホームページ作られてるって。」
「松木から聞いたときはびっくりしたよ。まさかあの、優等生の梨沙ちゃんを、騙してAVデビューさせる企画があるなんてね。(笑)」
「そうそう、今日はアイリスの特別イベントってさっき聞いたよね。俺たちも『プールで梨沙ちゃんを騙そう』イベントに応募したんだけど、抽選に漏れちゃったから、スクリーンで見てたんだよ。」
「丸太に跨がった梨沙ちゃん、すっごくエロかったよ(笑)・・・それじゃあ、俺たちもこれ、やらせてもらおうかな」
最後の男がそう言うと、プールで使われていた強力水鉄砲を手に取り、梨沙の身体に向けた。

 「ちょ、ちょっと、やめてよ、そんなの!」
梨沙は3人が自分に水鉄砲を向けるのを見て、さっと顔色を変えた。しかも、他のギャラリーも大勢が水鉄砲を構えているのが見えた。アイリスがファンサービスとして配り始めたのだと理解した時にはもう遅かった。せーのっという掛け声がどこからともなく湧いたかと思うと、一斉に水しぶきが自分めがけて放出されるのが見えた。
「あ、あ、あはぁ・・・あ、だ、だめぇ・・・」

 電車が動き出したが、じっくり狙いをつけていたギャラリーの水鉄砲は的確に急所を捉えていた。しかも、水鉄砲の数はさっきよりも格段に増え、電車が走っても走っても、新たな水鉄砲が梨沙の乳首や秘部に強烈な飛沫を浴びせるのだ。
「あ、あっ、あ、あんっ・・・はぁぁ、だ、だめ、だめぇぇ!・・・」
ガタゴトと走る電車の先頭に磔にされた梨沙は、水鉄砲責めに晒され続け、たまらず喘ぎ声をあげ始めた。ところどころ、顔見知りの姿が目に入ったような気がしたが、確かめる余裕はなかった。あれは通っていた塾の先生?、近所の知り合いの男の子?、嘘っ、親戚のおじさん!?・・・

 電車が3つ目の駅に着いた時、梨沙の理性はもはや風前の灯火だった。嫌らしい視線に晒され、水鉄砲で敏感な部分を責め立てられ、身体はじんじんと熱くなってしまっていた。
 しかも、真横や斜め上からの水鉄砲には、トップと肌の隙間や肩紐を狙われ、肩紐がずれ、トップが徐々にずり下がっていた。もう少し下がったら、乳首が露出してしまう・・・駅で止まった梨沙に、意地悪なギャラリーはだめ押しをしようとしていた。

 (お願い、早く発車して!)
梨沙は必死に祈ったが、やはり電車はまだ動かなかった。両足で機関車を跨がらされ、両手を後ろ手に拘束され、首輪を掛けられて後方に引っ張られている状況では、抵抗する術はなかった。顔を真っ赤に染め、喘ぎ声を漏らしながら、磔にされた身体をよじらせて逃げようとする姿は、かえってギャラリーの嗜虐心を煽ってしまっていた。

 そして、水鉄砲がついに、肩紐を弾き、肩から外れた。同時に、水着のトップが斜め上からの水鉄砲にぐいっと押し下げられ、ぷるん、と乳房が弾んで飛び出した。瑞々しく白い乳房、その上にちょこんと乗った可愛いピンクの乳首が陽光の光を浴びてきらきらと光った。

 ついに片方の乳房を丸出しにされた少女の姿に、おおおっと地鳴りのようなどよめきと歓声が園内中から聞こえた。
「い、いや、いやあっ」
白く瑞々しい乳房が園内のあちこちのモニターに大映しになっているのを見て、梨沙は悲鳴をあげた。
「だ、駄目、見ちゃだめえっ!」
その悲鳴はマイクに拾われ、美しいバストのアップと共に園内中に反響した。


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