PART 30(ba)

 すると、また画面の青い字が変わり、さっきと同様にカウントダウンが始まった。そして、ぜーろ、の合唱と共に、悶え続けていた全裸の少女の身体がほんの一瞬、静止した。

 「・・・! あ、あぁぁぁ、い、いやあぁぁぁっっ!」
梨沙は顔を仰け反らせて天を仰いで絶叫した。そして全身をビクンビクンと激しく何度も痙攣させ、かっくりとうなだれた。足は完全に身体を支える力を失って崩れ、刑事達が縄を持つ手を緩めるにつれ、梨沙の身体はゆっくりと地面に倒れ込んでいった。まず崩れた膝が地面に付いて、次いで上半身が前倒しになり、うずくまるような形となった。

 「あーあ、本当にイッちゃったね、梨沙ちゃん。」
「凄かったなあ、最後の方の乱れ方! でもエロ過ぎ(笑)」
「ていうか、まだびくひくしてるぞ、ケツの穴まで責められて、よっぽど感じちゃったんだな(笑)」
「もう、気持ち良さそうな顔で寝ちゃって。いい気なもんね(笑)」
亀甲縛りのままで絶頂に達し、軽い失神状態に陥った少女を眺めながら、ギャラリー達は口々にからかって笑った。

 しばらくすると、ようやく梨沙は意識を取り戻した。うっすらと目を開けると、陽に照らされたタイル状の地面が目に入ってきた。妙な気持ちで顔を上げると、今度は大勢の男女が自分の目の前に密集しているのが見えた。そして、皆が意味ありげにニヤニヤ笑っている・・・
「きゃ、きゃああっ! わ、私・・・い、い、いっ、いやっ、いやあぁぁ!」
自分が公衆の面前で何をしてしまったのかを悟った梨沙は、再びうずくまって絶叫した。両手を高手小手に縛られているため、身体を隠すためには屈むしかなかったのだ。わ、私、見られてしまったの、あんな姿・・・

 「おい谷村、何をしているんだっ、早く立て!」
背後にいた刑事が厳しい声を発し、股間に繋がっている縄をぴんと引っ張った。
「お前、連行中だってこと、忘れたのか。」

 「あ! あんっ、ひ、ひいっ!」
股の下に繋げられた縄が秘裂にぐいっと食い込み、さらに尻の穴に当てられた結び目に刺激され、梨沙はびくっと腰を浮かせて悲鳴をあげた。じんわり残っていた快感の余韻が呼び起こされ、梨沙は妖しい感覚に喘いだ。どうして縄なんて・・・え、連行中って?・・・!
「え、そ、そんなっ! い、いやですっ、は、放してくださっ、あ、あぁっ」
前方の刑事からも縄を引っ張られて梨沙はまた喘ぎ、現実を思い知らされた。そうだ、私、逮捕されたんだ、公然猥褻物陳列罪で・・・それなのに、連行されている途中で、私・・・みんなの見ている前で・・・本当に、本当なの?・・・

 「ほら、早くしろ、立てっ!」
「まだ抵抗するのか、谷村っ!」
呆然としている梨沙に対し、刑事達は容赦ない言葉を浴びせ、縄を前後から交互にぐいぐい引っ張った。そして、全裸の美少女が頬を真っ赤に染め、髪を振り乱しながら悶え喘ぐ様子を楽しんだ。そしてそれは、ギャラリー達にとっても、何度見ても飽きない見世物だった。

 「あ、あんっ、や、やめて、・・・あぁ、あん、・・・だめ、引っ張らないで、ください・・・た、立ちますから・・・」
前後から股の縄を引っ張られ、梨沙は恥辱にまみれながら懇願した。そうやっている間にも、意地悪なギャラリー達はニヤニヤしながら、最も見られたくない部分にまともに視線を浴びせ、カメラで撮影しているのだ。一刻でも早くこの場から逃れたかった。
「お、お願い、見ないで・・・撮らないで・・・あ、ああっ」
梨沙は立ち上がろうとしたが、再び足が崩れてへたり込んだ。そして、体の重みで縄が体に食い込み、呻き声をあげた。そしてまた立ち上がろうとした梨沙は、また同じようにへたり込んだ。(や、やだ、私、下半身に力が入らない・・・)

 「おい谷村、早くしろっ!」
前方の刑事が苛立った声で言った。
「素直に連行に従わないともっと罪が重くなるぞ。マスコミにリークして、写真週刊誌に顔写真を載せてもいいんだぞ。」
 
 「そ、そんなっ・・・ち、違うんですっ!・・・あ、あんっ!」
梨沙は慌てて立ち上がろうとして、また腰が砕けた。
「す、すみません、私、今、立てないんです・・・」
ギャラリーの女性達のくすくす笑いが梨沙には辛かった。

 「・・・ほう、立てないのか、お前?」
刑事は声のトーンを落とした。
「なんで立てないんだ、怪我もしていないのに?」

 「そ、それは・・・」
梨沙はまたもや絶句した。梨沙はようやく、刑事達の悪意をはっきりと感じていた。どうして私が下半身に力が入らないか知っている癖に・・・こんな格好のままで、皆の前で、女性の口からそれを言わせようなんて、ひどい、ひど過ぎる・・・
「お願いです、もう許してください・・・」
 
 「うーん、理由は言えないと言うのか?」
刑事は呆れたように呟いて溜息をついた。
「ふん、まあ、いいだろう。立ち上がれないなら・・・おい、青木、ちょっと助けてやれ・・・」

 刑事に何か囁かれた青木は、手錠を外されると梨沙うずくまっている梨沙の隣にしゃがみ、耳元に囁いた。
「良かったな、梨沙ちゃん、両手を解いてもいいそうだぞ。」

 ・・・その1分後。両手を解かれ、秘部と乳房を腕で庇って横座りになっている梨沙に対し、前方に立っている刑事が声をかけた。
「おい谷村、それなら立てなくても動けるだろ。行くぞ。」
そう言いながら、刑事は縄をぴんと引っ張った。

 「あ、ん、んぐっ!」
予想外の事態に梨沙はくぐもった声をあげた。股間の縄が引っ張られると思って身構えた梨沙だったが、急に首が前方に引っ張られたのだ。
「や、やめてください・・・」
それでも縄を引っ張り続けられ、梨沙はたまらず両腕を前に出して地面に付く形になった。
「あ、あんっ!」
すると次の瞬間、今度は股間から後ろに出されていた縄が斜め上に引っ張られ、梨沙は悲鳴をあげた。後ろを振り向くと、3メートルほど後方にいた筈の刑事が、1メートルほどの距離に近付き、縄をぐいぐい引っ張り上げていた。
「あ、いや、だ、だめっ・・・あん、や、やめてください・・・」
衆人環視の中で股間の縄をぐいぐいと引っ張られる屈辱と快感に梨沙は悲鳴と喘ぎ声を発しながら、腰を上方に上げていかざるを得なかった。

 ・・・その結果、梨沙はギャラリーの前で、更に屈辱的な格好を取らされてしまった。全裸に亀甲縛りをされたまま、両手を前に付き、尻を高々と掲げる・・・そして四つん這いになった美少女の首には縄がかけられていて、前方の男に引っ張られるままに引き回される・・・それは、牝犬、という表現がぴったりだった。

 「・・・こ、こんな格好、いやです・・・い、いや、見ないで・・・い、いやあっ」
顔を上げて回りを見た梨沙は、沢山の携帯のレンズが自分の痴態を記録しているのを思い知らされ、さらに、モニター画面に想像以上に恥ずかしい全身像がアップになっているのを見て悲鳴をあげた。全裸に赤い縄をかけられ、くくり出された乳房を突き出し、腰を高々と掲げてお尻の穴まで見えそうにして歩く四つん這いの女・・・それが、今の自分の姿だった。そして、その姿は容赦なくモニター画面の白い文字に批評され、笑われていた・・・

 「あはは、りいちゃん、いい年して犬の散歩ごっこ?」
「そっか、犬って何にも着てないもんな。(笑)」
「でも、恥ずかしくないの? その格好だと、お尻の割れ目まで丸見えだよ?」
「あはは、これが10万人記念のパレード? やるねえ、この遊園地!(笑)」
群衆の中を四つん這いで歩かされる哀れな美少女を見下ろしながら、ギャラリーはすっかり遠慮がなくなっていた。
「あれ? ひょっとして梨沙ちゃん、太ももの内側、なんか濡れてきてない?」
「・・・うっそお、梨沙ちゃん、見られながら感じちゃってだだ漏れ?(笑)」
「ちょっとよく見たいから、止まってもらえませんか、刑事さん?」

 ギャラリーが口々に言うと、梨沙を拘束する縄を握った3人の刑事は歩くのをやめ、その場に立ち止まった。いいぞ、刑事さん、と群衆が沸いた。い、いや、だめっ、という少女の切迫した悲鳴はあっさりと無視されていた。
 そして意地悪なことに、梨沙のバックからのアップがモニター画面に映し出され、群衆がさらに盛り上がった。縄が食い込み、後ろに突き出された梨沙のふっくらと丸い尻が画面一杯に映し出され、尻の穴の周りの皺や、秘裂に食い込む縄から漏れる縮れ毛までがはっきり見えていた。そして太股の内側には、透明な液体の筋が何本もはっきりと映り、陽の光を反射して艶めかしく光っていた。
「あはは、見てみなよ、梨沙ちゃん、可愛いお尻がどアップだよ!(笑)」
「やっぱり濡れてる! あそこから何本も垂らしちゃって、ド変態だね、梨沙ちゃん(笑)」
「なーんだ、やっぱり見られて喜んでるんだ。」
「どうせなら、股の縄も解いて、お尻の穴とアソコの中もよく見せちゃえば?」
 
 「・・・あ、そ、そんな・・・い、い、いやあぁぁ!」
思わず顔を上げてモニター画面を見た梨沙は、そこにギャラリーが言ったとおりの映像が映し出されているのを見て、羞恥に全身を震わせた。それはあまりにも卑猥で、とても自分の姿とは思えなかった。
「も、もういやあっ・・・」
梨沙はその画面に映されるのを逃れようと必死に体を動かしたが、今の梨沙にできるのは尻を左右に振ることだけだった。きゃあ、何あの子っとギャラリーの中の女性の声が聞こえ、梨沙は死にたいほどの恥辱を感じた。

 アイドルや若手女優に勝るとも劣らない美貌と愛らしさを持つ美少女に、全裸で四つん這い、さらには激しい尻振りダンスまで見せつけられては、ギャラリーの興奮は収まりがつかなくなっていた。
「それじゃあ、今度はそこで、片足を大きく上げて見せてよ。ぱっくりと開いてさ!」
「そうそう、犬なんだから、おしっこのポーズもしてくれなくちゃ(笑)」
「おしっこの代わりに、エッチなジュースを出してもいいよ。(笑)」
ギャラリーのからかいの声はやがて、お・しっ・こ、お・しっ・こ、と、卑猥な合唱に収斂していった。

 「な、何を・・・」
全裸に縄だけの姿で犬の格好をさせられるだけでも全身の震えが止まらないほど恥ずかしいのに、片足を大きく開いて股間を開いて見せろだなんて・・・
「け、刑事さん、お願いです、早く、早く行ってください・・・」

 「ん、露出狂なんだろ、お前? 最後だから、もっとサービスしてもいいんだぞ?」
刑事の一人がニヤリとしながら言った。
「それとも、早く取り調べを受けて、罪を全て認める気になったか?」
そう言いながら刑事は縄を引っ張り、少女の切なそうな悲鳴が面白くて、ぴんぴんと強弱を付けて引っ張った。

 「あ、あっ、あぁ、あん! み、認めます! 何でも認めますから・・・」
梨沙は縄を引っ張られる辛さに腰を振り立てながら懇願した。

 「よし、分かった、それじゃあその証拠にここで大きな声で言ってみろ、『谷村梨沙は人前ですっぽんぽんになってオナニーを見られるのが大好きな変態です』ってな。」
すっかり屈服した美少女に対し、刑事は容赦する気は全くないようだった。
「証拠映像を沢山撮ってもらうんだな。」
了解です、刑事、とギャラリーの中から軽口が響き、わっと笑いが起きた。


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