PART 34(ba)

 「はい、それではまず、梨沙ちゃんに、今日の感謝祭について改めて説明したいと思います。」
ノブは会場に向かってそう言うと、くるりと向きを変えて梨沙の方を見た。
「今日、ここにいらっしゃるのは、アイリスグループのVIPのお客様で、しかも梨沙ちゃんの裏ファンクラブ会員にもなっている方々で、この会場には約700人、ネットでご覧になっているお客様は約千人ほどいらっしゃいます。・・・それから、スペシャルゲストとして、小学校時代のクラスのお友達を全員、招待しています。」
ノブがそう言って指差した先には、F小学校時代6年1組時代のクラスメイトがほとんど揃っていた。
「・・・皆さんには一芝居打ってもらいましたが、本当は、最初からここで、この大モニターで実況中継を見ていたんですよ。」
ノブがそう言うと、その一角の30人ほどが歓声を上げ、梨沙に向かって大きく手を振った。
「みんな、同窓会の時の梨沙ちゃんとは全然違うって、大喜びで盛り上がっていたそうですよ。」

 「そ、そんな・・・」
梨沙はあまりのことに言葉を失って同窓生達の方を見た。この前の同窓会の時には、みんなあんなに仲良くしてくれたのに・・・でも、美由紀ちゃんと福本くんは?・・・

 「ああ、親友と初恋の彼を探してるのかな。」
梨沙の視線に気づいたノブが言った。
「あの二人だけには、黙ってたんだよね・・・ちょっと二人ともショックが大きすぎたみたいで、大感謝祭への招待は断って帰ったそうだよ。」
本当は、警察に訴えようとした二人を別の個室に隔離して中継映像を見せているのだが、ノブはわざと嘘を言った。
「・・・何か二人とも、信じていた梨沙ちゃんが、素っ裸であんなにいやらしくよがっちゃうのを見て、すっごくがっかりしてたみたいだったよ。」

 「・・・ひ、ひどい・・・け、刑事さんはっ? 刑事さん達はどこにいるんですかっ!」
梨沙は必死に顔を上げ、あたりを見回した。どうして、こんなことをさせて何もしないの、刑事さん・・・

 しかし、梨沙の必死の表情は、会場の失笑を誘うことになった。
「あれ、梨沙ちゃん、まだ分かってないの? あれが本当の刑事だと思ってる?」
ノブがそう言うと、目の前のプールに入っている3人の男を指さした。
「ほら、あの3人、見覚えがあるだろ? あの方々は、VIPの中でもトップの3人の大事なお客様だよ。だから今日はじっくりと、初脱ぎ&縄責めショーを生で見ていただいて、プールでは刑事のふりをして梨沙ちゃんを弄ぶ役を演じてもらったわけ。梨沙ちゃん、迫真の演技でとってもいいサービスだったよ。(笑)」
ノブの言葉に合わせ、その3人がにっこりと笑い、梨沙に向けて手を振った。

 「そ、そ、そんな・・・じゃ、じゃあ、私は・・・」
梨沙は余りのことに言葉が出て来ず、まるで酸欠のように口をぱくぱくさせた。刑事に逮捕されると思って、人前で全裸を晒して走って逃げたのも、事情聴取と称して衆人環視の中で散々痴態を披露することになったのも、全部、無駄だった・・・それは、最初から事情を知っているギャラリーを思い切り楽しませるショーを演じさせられていただけだったのだ・・・一方で、逮捕されることはないんだ、とほっとした気持ちもあり、これからも逃れようのない恥辱地獄が続くという絶望と相まって、梨沙は全身の力がへなへなと抜けるのを感じた。
「・・・ん、んんっ、んはっ! あ、い、いや、いやあっ!」
亀甲縛りで背伸びをするように直立させられていた梨沙の身体は脚の力を失って、全体重を股間の縄にかけることになり、秘裂と尻の溝に縄と結び目が食い込んだ梨沙は、絶叫に近い悲鳴と呻き声を上げながら腰を震わせた。そして、必死に脚に力を入れ、なんとか背伸びの形に戻った。いやでも全裸の身体を観衆に見せつけなければならない・・・悪魔のような企みを改めて思い知らされ、梨沙は異様な感覚と恥辱に唇を半開きにしたまま吐息を漏らすしかなかった。


 「・・・さて、ようやく梨沙ちゃんが事情を呑み込めたところで、いよいよ大感謝祭を始めさせていただきたいと思います。・・・それでは、まず、新人の梨沙ちゃんのコーチ役のお二人を紹介したいと思います!」
ノブがそう言いながら舞台の脇に向かって手を指し示すと、二人の水着美女が現れ、会場が歓声に沸いた。
「皆様ご存じ、アイリスの元名女優であり現社長の葉川真樹と、アシスタント役のくるみちゃんですっ!」

 「あ、あっ、あなたは・・・」
くるみと呼ばれた女性を見て、梨沙は口をぱくぱくさせた。それは、プールで偶然梨沙の後ろに立った美女だった。いや、それは偶然ではなく、わざとくるみは梨沙の後ろに立ち、死にたいほどの恥辱地獄に突き落としたのだ・・・

 「あ、さっきはごめんね。でも、すっぽんぽんで泳ぐのって、とっても気持ち良かったでしょ? こんなに濡らしちゃってるもんね。」
くるみは梨沙の太ももに手を這わせ、その付け根をスッと撫で上げた。その絶妙な手の動きに、く、くぅっと、美少女は身体をくねらせて声を漏らした。
「ふふ、やっぱりここが感じるのね、梨沙ちゃん・・・ほら、こんなに垂れてたわよ。」
くるみはその手を梨沙の顔の前に持ってきて開いた。開いた指の間に、透明な粘液がとろーりと垂れ下がり、梨沙の顔は今に燃えそうな程に真っ赤に染まった。

 すると、もう一人の美女が梨沙の目の前に立ち、全裸での直立緊縛姿を爪先から頭の上までじっくりと眺めた。
「ふふ、あなたが噂のK大附属の生徒会長でドMの梨沙ちゃんね。ようこそアイリスグループへ。ちょっと生意気なところも気に入ったわ、今日はうんと気持ちよくさせてあげるからね。」
真樹の言葉がマイクに拾われて響くと、会場が割れんばかりの拍手に包まれた。真樹さん、最高っ!、伝説のディープフェラとマシンガン騎乗位、伝授してあげてね、と会場から声が響いた。

 「・・・梨沙ちゃん、これは凄いことなんだよ。まだデビュー前の女の子が、こんなおっきな会場で、大感謝祭をするなんて! それに、社長自らコーチ役で来てくれるなんて、もの凄く贅沢なことだよ。」
きょとんとしている梨沙に、ノブがもったいを付けて言った。
「ほら、きちんと社長と先輩にご挨拶しなよ、AV女優の卵の梨沙ちゃん!」

 「え・・・え、え? ・・・そ、そ、そんなっっ!」
ノブの言葉が徐々に染み込んできた梨沙は、目を見開いて悲鳴をあげた。
「い、いやです、私、AVになんか、絶対に出ませんっ!」
梨沙は目をつぶり、必死に首を振った。しかし全裸で直立に緊縛されたままでは、男達がその気になれば、簡単に犯されてしまう・・・梨沙にそれを防ぐ術は無いのだ・・・
「お、お願いですっ、そ、それだけは、許してください・・・お願いですっ、他のことなら、何でもしますから・・・」
梨沙は顔を上げ、正面の真樹に向かって必死に懇願した。そして、最後の言葉に観客達の眼が輝いたことに気づく余裕はもちろんなかった。

 「あれ、AVになんか、って傷つくなあ・・・職業に貴賤はないんじゃないの?」
真樹はおっとりした口調で言いながら、俯く梨沙のあごに手をかけて持ち上げ、正面を向かせた。
「ほら、お客様の前ではいつもにっこり笑って、目を逸らしたらだめよ。・・・それじゃあ、梨沙ちゃんの処女は守るって約束してあげるから、後は、私と、くるみちゃんの言うことにちゃんと従うのよ、分かったわね?」
朦朧とした表情でこくりと頷くショートカットの美少女を見て、真樹りはにっこりと笑った。(可愛い、このコ! AV女優の楽しさ、じっくり教えてあげるからね(笑))真樹は梨沙の耳元に口を寄せ、最初の命令を囁いた。

 そして、水着の美女二人に挟まれた全裸亀甲縛りの女子高生の図は、観客にとって格好の目の保養だった。丸出しの乳房や縄が食い込んだ股間を隠すこともできず、可愛い顔を歪めていやいやと小さく首を振る少女の姿に、否応なく期待が高まった。

 「・・・ア、アイリスグループのVIP会員の皆様、日頃から当グループをご愛顧いただき、誠にありがとうございます・・・」
真樹になだめすかされ、ついに観念した美少女が挨拶を始めると、会場から歓声が上がった。
「それから、皆様のご厚意により、ほ、本日は、F小学校、6年1組の、臨時同窓会も、同時に開催していただくことになり、ま、誠に、ありがとう、ございます・・・」
梨沙から見て左側の最前列付近にいる同窓生達がパチパチと拍手をするのが見えた。ああ、みんなも見てるのに、これから私は・・・梨沙は唇を噛み、恥辱を堪えた。
「・・・わ、私は、まだ16歳ですので、AVに出ることはできませんが、今日は、アイリスグループの一員として、また、私なんかの裏ファンクラブ会員になってくださっている皆様のために、精一杯、頑張りたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします・・・」
エロショーの開幕の挨拶なのに生徒会長のようなきちんとした言葉遣いで挨拶する梨沙に、会場の皆が好感を持たずにはいられなかった。しかしそれは、梨沙の現在の格好とこれからするであろうこととのギャップを更に際立たせ、皆の期待を高めることにもなった。

 「・・・ただ、その前に、私は、皆様に一つ、お詫びをしなければなりません・・・」
梨沙が躊躇いながらそう言うと、一気に会場が静まった。いよいよ始まる・・・
「先ほどの司会のノブさんの言葉のとおり、私は、生意気にも、『性の商品化反対』などと演説して、F校の生徒を巻き込み、アイリスグループの営業を妨害してしまいました。・・・ひ、非常に浅はかな行動をしてしまったことを、ふ、深く、お詫びいたします・・・」
亀甲縛りの全裸を晒したまま、梨沙が首を前に垂れて頭を下げると、会場からやんやの喝采が起こった。ついに、誇り高い生徒会長が正式に負けを認め、謝罪したのだ。それは、衆人環視の中で全裸に剥かれることと同じくらい、梨沙にとってはつらいことに違いなかった。梨沙の全身像が映し出された大スクリーンを見ると、その両肩が細かく震え続けているのが分かった。

 「・・・はい、よくできました、梨沙ちゃん。素直に謝ることができるっていうのは、とても素晴らしいことよ。」
命令した言葉を言い終えた美少女の肩を軽く抱きながら、真樹は優しい口調で言った。
「それじゃあ続けて、お詫びの気持ちを行動で示しましょうね・・・」

 「・・・そ、そんな、・・・お願いです、それだけは、できません・・・」
再びひかりに囁かれた梨沙は、辛そうに首を横に振った。しかしその抵抗は弱々しかった。犯されたくなければ、従うしかないのだ・・・真樹がゆっくり首を振るのを見て、梨沙は観念するしかなかった。
「・・・あ、あの、生意気なことをしてしまったお詫びとして、お、おまんこを、つ、ツルツルに、ま、丸めさせていただきたいと、思います・・・」
いいぞ、梨沙ちゃん、という男性の歓声に混じって、「あはは、普通、頭を丸めるんじゃないの? 梨沙ちゃん、謝り方まで変態!」と、女性が嘲る声と失笑が響き、梨沙のプライドはずたずたになった。

 しかし、梨沙は感傷に浸ることすら許されず、すかさず真樹が会場に向かって宣言した。
「はい、それではこれより、梨沙ちゃんからのお詫びとして、剃毛ショーをご覧いただきます。ただ、16歳の真面目な女の子の初めてのショーになりますので何かと不慣れな部分があるかとは思いますが、どうぞ、暖かく見守っていただきますよう、ご協力をお願いいたします。」
そう言いながら真樹が優美に一礼すると、やんやの拍手が沸き起こった。
「・・・はい、それでは最初に、梨沙ちゃんから自己紹介をしていただきたいと思います。」
え?と不審気な表情の梨沙には答えず、真樹は後ろにいる青木に向かって小さく合図をした。


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