PART 63

(うそでしょ!?)
 水しぶきを顔を浴びながら、ちらりと下を見た。途端にその表情が固まった。
 赤かった水着は、水が集中した乳房の部分の色が薄くなり、肌がうっすら透けて見えていた。乳首や乳輪まで見えかけている……

(濡れたら透ける水着! ひどい! これじゃあ、あの時と同じじゃない)
 聡美の脳裏に、プールでの悪夢が蘇る。全裸よりはましと一も二もなく差し出された水着を着てしまったが、同じ罠にかかるなんて……聡美は己の迂闊さを悔やんだ。
 しかもあの時は、水着を全て剥かれ、素っ裸で屋上を追いかけ回されるという羞恥地獄を味わった……
(まさか、またあんな事があるはずがない。しかも全校生徒の前でなんて……絶対にないはずよ)
 しかし、微かな期待を打ち消すように、透けた水着への歓声やからかい、嘲笑が聞こえてきて、聡美は恥辱に震えた。

 このままでは完全に透けてしまう、恥ずかしくても立ち尽くしている場合ではない。
(あきらめたら駄目、絶対に逃げるのよ!)
 聡美は唇を噛み締めて、内心で自分を鼓舞した。
 容赦なく襲いかかる水しぶきの中、聡美は必死に周囲の様子を窺った。正面にはホースを持った男子がいて、その周囲もやじ馬たちが密集している……後ろにも、お尻を見ようと生徒たちが集まっている……右側が比較的人の層が薄くて、女子が多い……
 前後から放水されて悶えて立ち尽くしていた聡美がばっと走り出した。途端に、秘奥に埋め込まれているローターが刺激したが、唇を噛んで快感に耐えた。あそこの数名の女子だけをうまくかわせば、きっと……

「お、逃げたぞ!」
「火事のくせに、動きが速いな」
「飛び火して延焼するぞ、全力で防げ!」
「火は消えかかってるけど、完全に消化しないと!」
「きゃあ! こっちにくる!」
「やだ、胸が半分透けてるじゃない」
「そこまで一生懸命、火事の役するかな(笑)」
「とりあえず逃げなきゃ、火事だもんね(笑)」
「きゃあ! ちょっと、水掛けないでよ!」
「火が追ってくるぞ、逃げろー!(笑)」

 真っ赤なスクール水着の胸と尻の部分が半分透けて、他の部分もうっすらと透けてきている……しかも、小さめのサイズのため、水着が尻に食い込み、乳房とお尻の形をくっきりと浮き立たせている……そんな恰好で後ろ手に縛られ、腰をくねらせながら走る美少女クラス委員は、全校生徒にとってこれ以上ない見世物だった。しかも、一生懸命走ってはいるが、普段ほどのスピードは出ていない……どんな事情かは分からないが、わざと逃げさせて、もっと楽しもう――一種のお祭りのような雰囲気が生徒達に広まっていた。

 聡美は狙いどおり、右側にいた女子たちの間をすり抜けることができた。ただそれは、女子たちがよけてくれたからでもあった。放水している男子たちも、適度に狙いを外しながら聡美の後を追っていた。また、やじ馬と化した他の生徒達は、目と目で示し合わせながら動き、聡美にとっての「壁」を作っていた。
 聡美を捕まえることなく、あきらめさせることなく、このまま逃げさせて放水を受けさせれば、赤い水着を全部透明にして「消火」することができる――それが皆の目標になっていた。

 その結果、聡美は意地悪な生徒達の思惑通りの痴態を晒すことになった。生徒達が巧妙に作った「壁」に沿うように走り、前後左右からの放水を浴びせられた聡美の水着は、徐々に、しかし確実に透明度を高めていった。火事がくる、逃げろー、と生徒達がきゃあきゃあ言いながら逃げるのが、結果的に聡美の進む道を空けることになり、全校生徒の間を縫うように走ることになった。赤い水着が放水によって徐々に透けていき、女子として見られたくない部分がどんどん露わになっていくのが、皆の嗜虐心を煽っていた。赤い水着に後手縛りという非日常的な姿もたまらなかった。

 いつしか、聡美のお尻を覆っていた水着はすっかり透明になっていた。胸の部分もほとんどが透けて淡いピンクの乳首を隠す役目を果たしていなかった。股間部分だけは、聡美が腰を屈めて走っているため、半分透ける程度に留まっていた。
「お、だいぶ消火できたぞ」
「ああ、可愛いお尻が丸見え!」
「前からだと、おっぱいぷるんぷるん!」
「ねえ、いつまでやるのお?」
「そりゃもちろん、完全消化するまででしょ」
「完全消化って、素っ裸ってこと?(笑)」
「きゃあ、かわいそー(笑)」
「じゃあ、もう少し下も狙わないと」

「ちょ、ちょっとお願い、もう、やめて」
 水しぶきを浴びながら、聡美は必死に訴えた。目の前には生徒たちの壁があり、放水で視界も開けず、自分が走ってる方向すら分からなくなっていた。ただ、生徒達の反応で、水着がさらに透けていること、お尻と胸がほとんど見えているのが分かった。わーわー、きゃあ、と悲鳴と歓声をあげ、自分の姿を見て笑っている生徒たちの顔が次々に見えて、聡美は悪夢を見ている気持ちになった。

 ほんの2、3分のうちに、美少女クラス委員の水着はさらに放水を浴び続け、背面はほとんど透明になり、ぷりっとしたお尻はすっかり丸出しになっていた。濡れた水着は透明になりつつ太陽の光を反射し、淫靡にぬめり光っていた。
 前面からも容赦なく放水は浴びせられ、胸の部分と股間の部分もすっかり透けつつあった。乳房は聡美が走る度にぷるぷる震え、周囲の生徒達に歓声を上げさせた。聡美は必死に腰を屈めてはいたが、股間の恥毛まで見えてしまうようになっていた。

 今ではほとんどの生徒が聡美の異変に気付いていた。最初は少しだけぎこちなかった走り方が、今でははっきり分かるくらいになっていた。顔を上気させ、唇を半開きにして熱い息を吐き、腰をくねらせながら走る……ほぼ透き通った水着を着て、お尻をぷるぷる捻り、乳房を震わせて……それはまるで、露出物のAVのようだった。

 その恰好のまま、校庭を何周もさせられた聡美は、もはや頭がくらくらして、生徒達の好奇に満ちた顔やからかいの声もどこか遠くのことのように感じていた。前後から放水され、乳首や股間、尻の穴まで狙われて、快感に喘ぎ声も漏らしていた。秘奥に埋め込まれたローターが時々振動し、僅かな理性までも崩壊寸前に追い込んでいた。
 それは周囲の生徒達にとって、あまりにも非日常的で、おもしろくて、興奮させられる光景だった。特に、乳首、尻の溝、股間に放水が命中した瞬間の反応が見ものだった。困惑・羞恥・屈辱、そして興奮・快感……いつもは凛としていたクラス委員の見せる表情は、その身体と同じくらい生徒達の興奮を煽った。もっと恥ずかしい恰好にして、うんと感じさせちゃえ……

 さらに生徒達に放水されながら追われるうちに、水着のほとんど全てが透けてしまっていた。また、放水に対する聡美の反応もどんどん激しくなっていった。もはやそれは、言い逃れが不可能なレベルになっていた。

 それも当然だった。聡美が秘奥に咥えたローターは今、間断なく振動していた。
(ひどい、お願い、止めて!)
 四方八方からの放水を浴び、快感に見悶えながら、聡美は必死に高橋を探した。ひどい、もう私、ほとんど裸になってる……このままじゃ、皆の前で、イッちゃう……

 校庭の喧騒はピークに達していた。教師たちもどうしていいか分からず、遠巻きに生徒達を注意しながらおろおろするばかりだった。生徒達の人垣の中にちらちら見える白い肢体、お尻、乳房はあまりにも刺激的だった。

 聡美を取り囲む生徒達は巧妙に位置を変え、ほぼ完全に透けた水着を纏った美少女に引き続き校庭中を走らせた。それは、美千代や由美、高野、中山など、2年1組の生徒達が先導していたことによるものだった。彼らは一瞬目を見合わせた。
(そろそろ、だよな?)
(うん、そろそろね)
(楽しみ!)

 それはあっという間のことだった。透明になった水着のお尻の部分が破れ、生尻が晒されたのだ。きゃあっと聡美の悲鳴が響いたが、それは皆の興奮を高めて逆効果になった。
「え、嘘っ!」
「きゃあ、破れ始めた!」
「あはは、どんどん破れる、っていうか、溶けてる?」
「なんでこんなエッチな水着着てるわけ?(笑)」
「そりゃ、見てもらいたいからでしょ(笑)」
「やっぱり本当だったんだ、露出狂の噂!」
「やだ、さいてー」
「お望みどおり、全部脱がしてあげようよ」
「ほら、こっちからも水浴びせないと!」
 遠巻きに眺めていた女子たちが盛り上がり、男子たちを煽った。おおーっ、わー、きゃあっ……歓声と悲鳴に校庭が包まれた。

「きゃあ、やめてっ!」
 このままでは透けた水着すら全てなくなり、全校生徒がいる校庭で、本当に裸になってしまう……聡美は悲鳴を上げ、逃げ足を一層速めた。放水が直接肌に当たっているという感覚がどんどん拡大し、恥辱を煽った。いくつもの放水は意地悪く、聡美の残った透明な水着を剥がそうとするものと、尻の穴や股間や乳首などの性感帯を狙うものに分かれていた。しかも、至近距離を囲む生徒達が、はしゃぎながら自分の痴態を眺め、笑っている……
「お願い、もうやめっ……あ、あんっ!」
 乳首と尻に同時に放水を当てられ、ローターの振動と体の中で共鳴した。聡美は顔をのけ反らせて悶え、喘ぎ声を発して周囲の生徒達を楽しませてしまった。やだー、恥ずかしい、信じられなーい、という女子たちの軽蔑と嘲りの声が混じって聞こえるのがつらかった。とにかく、みんながいないとこに逃げるのよ……非日常的な状況と快感にぼうっとなっていた聡美は、生徒達の間を縫うようにあてもなく逃げ惑うしかなかった。
 聡美は気づいていなかった。生徒達は意図的に逃げ道を作り、ある方向に誘導していることを。

 淫靡な「消火訓練」が始まってから5分が経ち、いよいよクライマックスを迎えようとしていた。生徒達に少しずつ水着を剥がれながら、快感に悶える姿を晒して逃げ惑っていた聡美は、目の前の朝礼台を見て一瞬立ちすくんだ。
「え、ちょ、ちょっと……きゃ、きゃあっ」
 早く行け、とばかりにお尻に集中的に放水を浴び、聡美は悲鳴をあげた。あはは、と無邪気な笑いが残酷に響いた。生徒達にからかわれ、笑われながら、美少女は快感に見悶えする姿を晒しつつ、追い立てられるように朝礼台の階段を登っていった。

 聡美が朝礼台の上に立った時にはその周囲をすっかり生徒たちに囲まれ、逃げ場は完全になくなっていた。透明になっていた水着のほとんどを放水によって剥ぎ取られ、素っ裸になっていた姿が晒し者になり、無数の視線を浴びることになった。その朝礼台は一般のものよりも大きく、高さは80センチほどあった。

「きゃ、きゃあ、見ないでっ!」
 聡美は悲鳴を上げ、思わずその場にしゃがみ込んだ。後ろ手に拘束されているため、乳房も下半身も庇うことはできない。その間もずっと、秘奥に埋め込まれたローターは意地悪な振動を続け、聡美の性感を責め続けた。
「く、く、くぅぅ……」
 感じちゃだめ、と思いながらも、聡美は顔をのけ反らせてお尻をぷるっと震わせてしまった。
「あ、あはぁぁ」

 それは、朝礼台を取り囲む生徒達の顔の正面に剥き出しの尻を突き出すことになってしまった。さらに左右に振りたて、艶めかしい声まで響かせた。ショートカットの髪がすっかり濡れて、一部が額に貼りついているのも淫靡な雰囲気を醸し出していた。
「うわ、もろ出しでケツ振っちゃって!(笑)」
「お尻ぱっくり開いてるから、ここからだとお尻の穴まで見えるぞ!」
「ねえ、わざと見せてるの? 変態!」
「あはん、とか声がいやらしいんですけど」
「これはエロすぎ!(笑)」
「おっぱいもよく見えるぞ」
「もう、お尻揉んじゃおうかな」
「ねえ、もっと脚開いてよ、ぱかっとさ」
「俺はおっぱい!」

 清楚だった美少女のあまりに刺激的な姿に、周囲の生徒達は欲求を我慢できずになってしまった。美肌に触れようとした手が朝礼台の四方八方から伸びてきた。

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