PART 70

 「はい、それでは次、下半身の縛りになります・・・まず、股縄縛りから。」
城田はカメラに向かって言うと、有希に向かって言った。
「それじゃあ、そこに立ったまま、少し足を広げて。」

 後手縛りの有希が恐る恐る足を肩幅ほどに開くと、城田は近くの男優を手招きした。
「それじゃあスカートを思い切り捲り上げて。」

 「そ、そんな、約束が違います!、服は脱がさないはずです!」
有希は目を見開いた。目の前では土居とAVのカメラマンが自分の姿を撮影し続けているのに・・・しかし有希は、別の男優に背後から羽交い締めにされ、逃れることはできなかった。

 や、やめてください、と悲鳴が上がる中、紺のスーツ姿の有希のタイトスカートが無理矢理捲られた。薄い黒色のストッキングとその下の白いパンティが露わになり、男達の目が股間に吸い寄せられた。そして、土居のカメラがフラッシュを連続して浴びせ、ビデオカメラが冷徹に全身像を記録した。

 城田の手が滑らかに動き、あっという間に股縄縛りが完成した。腰の回りに回した縄に縦の縄を掛け、股間を通してぎゅっと引き上げる・・・城田は位置を確認しながら何度もぎゅっと締め付け、縄を秘裂の真ん中に深く食い込ませた。また意地悪く、真ん中の縄には瘤がいくつも作ってあり、それぞれ、クリトリス、秘裂、肛門に当たるように調整されていた。そして城田が仕上げとばかりにぎゅっと股縄を引き絞ると、真ん中の瘤が、ストッキングとパンティの上から、秘裂にぐっと食い込むのが分かった。あ、あうぅ、と有希が堪らずに声を漏らした。

「あ、ああっ、そ、そんなに強く、縛らないで・・・」
有希は、下着を着けているのに犯されているような気持ちになった。

 暫くスカートを捲ったままにして、スーツの上からの後ろ手縛りとスカートを捲られての股縄縛りで直立する有希を、羞恥の表情と共にじっくり撮影させた後、城田は満足げに言った。
「よし、それじゃあスカート、下ろしてもいいぞ。」
ようやく男優がスカートを持ち上げていた手を放し、有希の下半身はタイトスカートで隠された。ただし、城田は股縄に曳き縄も結び付けていたため、有希のスカートの下からは麻縄が一本垂れ下がっていた。
「どうだい、有希ちゃん、初めてアソコに縄を食い込まされた気分は?」
城田がそう言って曳き縄を掴み、ぐいっと引っ張ると、有希は顔を歪め、あんっ、ひいいっとあられもない悲鳴をあげた。クリトリスと膣と尻の穴を同時に瘤で責められたのだから、それも無理もなかった。

 「えーっと、これで7分か・・・それじゃあ次、開脚縛りだな」
城田が時計を見ながら呟いた。

 い、いやっ、だめっ、許して、という有希の悲鳴は、もちろん格好のスパイスにしかならなかった。
「有希ちゃん、何を今さら恥ずかしがってるの? 母校のテニスコートで後輩の前でM字開脚で丸出しにしたくせに!」
わざとAV女優が説明的に言って、有希の恥辱を煽った。

 しかし、城田の動きは皆の予想を裏切った。城田はまず、別の縄を持ってくると上に放り投げ、梁の一つに引っかけた。
 そして落ちてきた縄の端を掴み、有希の背中で腕を拘束している縄に結び付けた。
「よいしょっ!」
城田がその縄を引っ張ると、有希の悲鳴があがった。有希は、後ろ手に拘束されたまま、爪先立ちのままで固定されることになった。もちろんその一連の動作と有希の被虐の表情はしっかり撮影されていた。

 あ、いやです、そんなの!・・・有希が城田の意図を悟った時にはもう手遅れだった。城田は有希の右膝の下から縄を結び付けるとそのままぐいっと持ち上げ、太ももを割り開いていった。
「だ、だめ、だめっ」
有希は必死に脚を閉じようとしたが、爪先立ちの状態では抗いようもなく、右の太ももはぐぐっと開き続け、ついには直角以上に股が開き、有希の右膝は宙に浮いて鋭角に折れ曲がる形になった。

 こうなってしまうと、もはやタイトミニのスカートは下半身を隠すことはできず、有希の右斜め下から見ると、ぱっくりひらいた太ももと薄黒のストッキング、その下に透けている清楚な白いパンティがすっかり見えてしまった。そして脚を大きく開いた分だけ、股縄縛りの縄が股間に強く食い込んでいた。もちろん、2人のカメラマンはそのチャンスを逃さなかった。

 「うわ、有希ちゃん、エロい格好!」
「しっかし、薄黒で肌が透けて見えるストッキングって、分かってるね、有希ちゃん(笑)」
AVのカメラマンは機器のボタンを操作し、録画している画面をスクリーンに同時中継した。

 「い、いやあ、やめて、撮らないで・・・」
目の前の壁面にいきなり縄が食い込んだ下半身のアップが映り、有希は悲鳴をあげた。それはあまりにも卑猥な映像だった。しかし同時に、有希は身体の奥がじゅん、と熱くなるのを感じた。
(嘘!、そんな・・・だ、だめ、どうしてこんなことをされて感じちゃうの、私・・・)

 しかし、責めにいちいち素直に反応して可愛い声で悲鳴をあげ、顔を真っ赤に染めて首を振る有希の姿は、男達をさらにやる気にさせるのだった。
「いやあ、って言いながら、本当は嬉しいんだよね、有希ちゃん? ほら、もっと恥ずかしくしてあげるよ・・・」
城田はさらに縄を引っ張り、有希の右脚が太ももがお腹に付きそうな位に引き上げた。

 「あっ、あっ、ああっっ、・・・ひ、ひいぃ・・・」
縄の瘤が秘裂に食い込み、クリトリスを強くこすったため、電流のような快感が駆け巡った。有希は顔を仰け反らせ、美しい首筋を見せて喘いだ。
「・・・あ、あっ、あぁぁ・・・はっ、はっ、はあ・・・」

 右膝に巻いた縄を引き上げ、右の太ももをすっかりと持ち上げると、城田は次に、右の足首に縄を巻き付け、やはりどんどん引っ張り上げていった。その結果、有希は左脚で爪先立ちになり、右足を思い切り上げさせられる格好になった。上半身は後手縛りにされ、前側では乳房の上下左右に縄が絡み付き、有希の双乳をスーツ越しにぷっくりと膨らませていた。

 「とりあえず、これでよし、と。」
城田は満足そうに自らの「作品」を眺めた。
「後ろ手乳房縛り・股縄縛り・片足上げ開脚縛り・・・の完成、と。どう、有希ちゃん、ご感想は?」

 「な、何言ってるんですか! か、感想なんて・・・あ、あぁ、あはぁん・・・」
にやにやと顔をのぞき込まれ、一瞬きっとなった有希だったが、下半身からわき上がる快感は一層強くなっており、さっきよりもいやらしい喘ぎ声を漏らしてしまった。
「お、お願い、もう、解いてください。もう許して・・・・・・」

 「え、そんなこと言われても困るわよ、有希ちゃん。まだ10分ちょっとしか経ってないのよ。それとももう、降参する?」
真樹があっさりと有希の懇願を却下した。
「それにしてもあなた、本当に見られるだけで感じちゃう、ドMの変態さんなのねえ・・・ちょっと縛られただけで、普通はそんな声、出さないわよ?」

 しかし、有希以外の者は皆、本当の理由が分かっていた。有希を拘束している縄には、たっぷりと媚薬が染み込ませてあったのだ。その媚薬は、募金の時に使われたものと同じで、そしてずっと濃度が高かった。じっくり媚薬を吸った瘤がクリトリスと、秘裂、尻の穴に、ストッキングとパンティ越しに強くこすり付けられ、徐々に有希の性感に達しているはずだった。そしてその効果は、有希の困惑した表情からも明らかだった。
(うふふ、辛いでしょ、有希ちゃん・・・でも、自分を解放すれば、気持ちよくなれるわよ。認めちゃいなさい、私はドスケベで人前で裸を見られるのが大好きな変態ですって・・・(笑))

 「ち、違います、私、そんなんじゃありません!・・・は、早く、解いて・・・あっ」
爪先立ち片足上げの姿で暴れようとした有希だったが、その激しい動きに、パンティストッキングの股間真下がぴりりっと破れてしまった。

 「あっ!、だっ、だめっ!」
有希はその部分を見られまいとしたが、吊り足で縛られていてはどうすることもできなかった。逆に、左脚がふらついたことでさらに股が開き、ぴりぴりぴりっ、とパンストの裂け目は一気に拡大していった。それはあっという間に前後のウエストのゴムにまで達し、裂け目から白いパンティが露出した。黒いストッキングとパンティの眩しい白が対照的だった。

 (・・・!)
有希は目の前のスクリーンに映った姿を見て言葉を失った。そしてストッキングの隙間から縄がパンティに直に食い込み、3つの瘤がクリトリスと秘裂、尻の穴にさらに食い込み、有希の身体を鋭い快感が突き抜けた。
「ひ、ひいぃぃっ!・・・・・・あ、あ、あぁ・・・あん・・・」
そして今度は、身体の奥から、じゅわっと熱い蜜が溢れて来るのを感じた。
(あ、ああ、駄目、出てきちゃった・・・あ、溢れちゃったら、見られちゃう・・・)

 罠に嵌まった美女の予想以上の痴態に、ギャラリーは大喜びだった。
「おー、有希ちゃん、黒ストッキングを破きたいって男の夢、良く知ってるねえ。本当に処女?」
「自分から腰振って縄を味わおうとするなんて、本当にドMなんだねえ、可愛い顔してるくせに(笑)」
「どうせだから、そのストッキング、もっと破いてあげるよ。」
「それだったら上の方も、もうちょっと色っぽくしてあげようぜ。」
AV男優達の一部は観賞だけでは飽き足らなくなってきて立ち上がった。男優達を見た有希がはっと怯えた表情になるのもうぶで可愛らしかった。
「大丈夫、俺達みんな、『可愛すぎる教育実習生』のファンだったんだから。優しくしてあげるよ。」
「せっかく来たんだから、じっくり身体を見てもらって、うんと気持ちよくなるといいよ。」

 そして男優達により、黒ストッキングはびりびりと破かれ、太ももの大半が露出させられてしまった。
「きゃ、きゃあっ、い、いやあっ」
という切迫した女の悲鳴が、いかにもレイプシーンの撮影のようで、真樹はにやにや笑った。

 男達が離れると、破かれた黒ストッキングが太もも半ばまで絡み付いている姿がカメラでしっかり撮影された。まっすぐ引っ張り上げられた右足のふくらはぎと膝、太もも半ばまでが薄黒いストッキングで覆われ、その先の太ももがいきなり真っ白なのが、淫靡な雰囲気を醸し出していた。
 次に上半身は、一旦縄を緩め、ジャケットとブラウスのボタンを素早く外して白いブラに包まれた胸をはだけ、縄をぎゅっと縛りなおした。

 その結果、有希はスーツを着ていながら、可憐な白のブラとパンティを丸出しにされ、縄で乳房をぷっくらと搾り出され、パンティの真ん中に股縄が食い込む姿をたっぷりと披露することになってしまった。破れた黒ストッキングも被虐的だった。さすがプロだけあって、有希のスーツの上からの緊縛開脚縛りは、非常に刺激的な姿となった。

 「あ、ああ、こんな・・・約束が、違います・・・あ、あはあ、・・・い、いやぁ・・・」
パンティに直に瘤が当たるようになり、一気に媚薬が染み込んで来た有希の身体は、もはやどうしようもないほど疼き、熱くなっていた。さらに、想像したこともない卑猥な緊縛姿にされ、大勢のAV男優に観賞される・・・異常な状況に有希の身体はさらに反応してしまっていた。

 上気した頬、熱い喘ぎ声、小刻みに震える足、切なそうに歪んだ表情・・・もはやここまで来れば、うぶな素人女性があと何分も持たないことは、プロの皆には明らかだった。さて、後は遊ぶか・・・城田は天井から垂れている縄の一つを掴んだ。
「そろそろ足を上げているのも疲れただろ?」
やっと解いてもらえるの・・・有希が素直に可愛い顔を向けてくるのを感じながら、城田は淡々と作業を進めた。

 しばらくすると、有希の次の緊縛ポーズが完成した。それは、後ろ手縛りのままの上半身を前に倒され、股を大きく開いた状態で両膝を付き、尻を思い切り後ろに突き出すポーズだった。城田はまずはタイトミニのスカートを下ろしてやり、スカートの上から腰縄を掴むと、くいっくいっと引っ張った。あ、あんっ、と素直に有希が啼くのがおもしろくて、何度が同じことを続けた。

 「よし、それじゃあ有希ちゃんご自慢のエロケツ、見せてもらおうか。」
城田はそう言うと、四つん這いの有希のタイトミニスカートをずるっとめくり上げた。すると、濃紺のスーツの下から、純白のレース付きパンティとふっくらと生白く膨らんだ尻が現れた。もちろん、その真ん中には縄がきつくかかっていて、尻の溝に食い込んでいた。
「あはは、ほんとに叩きたくなるケツだな、有希ちゃん!」
城田が軽くぺん、と尻を叩くと、きゃあっと可愛い鳴き声が大広間に響いた。

 それは有希にとって、ある意味でさっきの片足上げ縛りよりも屈辱的だった。両手の自由を縄で奪われ、前は顔を床にこすりつけて上半身を支え、後ろは股を開かれ、尻を突き立てさせられ、パンティに縄を食い込ませている姿をじっくり観賞されている・・・スクリーンには、有希の尻が真後ろから映し出されていた。縄が尻の溝に食い込んでいるためパンティが奥に引っ張られ、生尻が半分近く露わになってしまっていた。そして、パンティに染み込んだ媚薬はついに最大の効果を上げようとしていた。
「・・・あ、あ、あん・・・あああ、あぁ・・・は、はぁ、はあっ、はぁぁ・・・」
下半身が熱く、溶けてしまいそうだった。(あ、ああ、き、気持ちいい・・・だ、だめ・・・で、でも・・・)いつしか、後ろに突き出された肉感的なお尻は、小さくグラインドするようになっていた。

 あはは、ついに自分から腰を振り始めたぞ・・・城田と真樹、ギャラリー達は征服感を味わいながらその光景を見つめていた。もう、下半身が疼いて仕方ないんだろう・・・いっそのこと、うんと気持ちよくなりたいんだよね、有希ちゃん?(笑)

 (よし、ちょっと手伝ってやろうか・・・)城田は有希の股縄に括り付けられている曳き縄を、有希の腰の前側から股間を通過するように回して後ろに引き出し、その縄を天井の梁に結び付け、ぐいぐいと引っ張った。その結果、有希はその姿勢からさらに腰を鋭角に宙に向けて突き上げなければならなくなった。当然、股間への縄の食い込み方もさっきよりずっと強烈だ。

 「あ。あん、こ、こんな・・・あ、あん、あんっ!、ああんっ!」
取らされた格好のあまりのあられもなさと、秘裂に食い込む縄、クリトリスと秘裂と尻の穴に当たっている瘤からの刺激の強さに、有希は堪らず悲鳴を上げ、腰を振り立てた。
「お、お願いです! 縄を緩めてください! あ、あん!」
有希は後ろを振り向き、縄の片端を持っている城田の顔を見つめて訴えた。

 「え、どうしたの、有希ちゃん、イきそうなの?」
城田は縄をクイクイと軽く引っ張り、有希の股間の反応を楽しんだ。
「有希、気持ち良くなっちゃってイきそうだから許してくださいって言ったら、考えてもいいけど。ちゃんとこっちを見てね。」

 「わ、分かりましたから、・・・あぅぅ・・・お願い、やめて、引っ張らないで・・・」
切迫している有希に選択の余地はなかった。首を思いきり曲げ、城田の顔を見上げた。
「ゆ、有希、・・・き、気持ち良くなって、・・・お、おかしくなっちゃいそうです・・・は、はっ、はぁ・・・もう、許してください・・・あ、あんっ・・・」

 しかし城田はにやりと笑い、縄を持つ手にさらに力を込めた。
「あれ、イきそうって言えっていったのに、おかしくなっちゃう、なんて、まだ可愛い子ぶるつもり? だーめ、そんなんじゃ、許してあげないよ。緊縛を舐めてたこと、後悔するんだね。」

 それが、恥辱の蟻地獄の始まりだった。縄の締め付けから逃れようとして腰を振ると、それだけ刺激が強くなり、思わず体の力が抜ける。すると腰が落ち、ぎゅうっと強く天井からの縄に引っ張られ、クリトリスと膣と尻の穴に遙かに強い刺激がもたらされる。その電流のような刺激に悲鳴をあげ、逃れようと腰を振ると、その動きで刺激が強くなり、体の力が抜けて落ちようとする・・・

 それはギャラリーから見ていると、縄の快感に溺れた有希が自ら尻を激しく振り立てて、恥ずかしい部分で縄の感触を貪っているようだった。
「あはは、K大卒の一流出版社の文芸担当のくせに、下品すぎい。」
「これが高学歴お嬢様のオナニーなのかな?(笑)」
と若いAV女優達が笑い合い、手を叩いて喜んだ。

 そして有希は、蟻地獄の深みにさらにどんどん落ちていき、ついには絶頂に達してしまった。あまりの快感に深い失神に陥り、床についた横顔は、うっとりと目を閉じ、ぼかんと口が開いていた。


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