PART 77

 有希はついに、Supershotの担当社員達の前で股縄縛りをする様子を披露することになった。また、真樹の指示で、下半身はパンティだけになってから縛ること、と指示が追加された。(そ、そんな、ここは午前中の会社の中なのに・・・)有希はそう思いながらも、男子社員が見つめる前でスカートを脱ぎ、パンティストッキングを剥き下ろす様子をたっぷりと晒さなければならなかった。

 『ちょっと、何で手で隠してるのよ。馬鹿ねえ、あなたこれから、そこに自分で縄をかけるんでしょ?』
携帯端末から真樹の嘲るような声が聞こえた。
『ほら、手を真っ直ぐ下ろして・・・そうそう。あら、今日は花柄なんだ、可愛い趣味ねえ、有希ちゃんは(笑)・・・さ、これから何をするか、分かり易く説明してちょうだい。ところどころ、ちゃんと自分の名前を入れるのよ。お客さんとカメラに目線を向けるのも忘れないで。』

 上半身はかっちりとした上品なベージュのスーツを着ているが、下半身には可憐な花柄のパンティだけ、という有希の今の格好は、ある意味で全裸よりも男心を刺激した。先週は強気な表情で怒鳴り込んできた癖に、今ではその社員達の前でパンティを丸出しにして、さらに恥ずかしいショーを演じなければならない・・・しかもAVスタジオに生中継されながら、ストリップ嬢まがいの指示までされちゃって(笑)・・・男性社員達は皆、有希の胸中を思うとおもしろくて仕方なかった。

 「・・・はい、それでは、二階堂、有希、自分で股縄縛りをしてみたいと思います・・・」
すっかりギャラリーとなっている男性社員達の前で、有希は恥ずかしそうに顔を真っ赤に染め、一本の縄を手に取った。
「まずは、この縄を2つに折り、腰の周りに回します・・・」

 そしてその2分後。美人社員の股縄縛りが完成した。上半身は上品なベージュのスーツ、下半身は花柄のパンティだけで、麻縄が股間に食い込んでいる。白くむっちりした太股、純白に可憐な花柄のパンティ、その中心に食い込む麻縄・・・それはあまりにもアンバランスで、刺激的な姿だった。しかもここは、午前中の会社の会議室なのだ。

 「・・・第2編集、Supershotご担当の皆様、この度は私の不始末で大変なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。お詫びとして、股縄縛りをしましたので、これで許していただけないでしょうか・・・」
有希はあまりの羞恥と屈辱に脚がカタカタと震えるのを止められなかった。

 しかししばらく、有希の言葉への返事はなかった。皆、有希の下半身をじっと見つめて、しばらく固唾を飲んでいたのだ。
「す、須藤課長、・・・もう、よろしいでしょうか・・・」
有希はたまらず目の前の須藤に声をかけた。さっきからずっと、パンティの股間部分を露骨に見つめているのだ。他の社員達も、執拗に秘部の辺りから視線を離さない。もう、いい加減にして・・・

 「・・・なあ、二階堂・・・お前、アイリスの動画の中で縛られた時と、今と、ちょっとそこが違わないか?」
須藤が有希の股間から目を離さずに言って、さらにそこを指さした。
「ひょっとして君、今はパイパンなのか?」

 「え、パイパンって・・・」
有希は言葉の意味が分からず戸惑ったが、しかし一方で、あっ、と思い当たるところがあった。う、嘘、それだけは嫌、知られたくない・・・

 『あら、有希ちゃん、パイパンも知らないの。世間知らずねえ・・・』
有希を生中継し続けている携帯端末から真樹の声が聞こえた。
『あのね、パイパンっていうのは、アソコに毛が生えていないことよ。分かった? それで、あなたはパイパンなのかって上司が聞いてるんでしょ、早く答えなさい。』

 「・・・え、そ、そ、それは、その・・・」
そう言われても、22歳の女性が大勢の男達の前で、自分の秘部は無毛であるとあっさり言えるはずがなかった。
「も、もう、許してください・・・」

 『駄目よ、有希ちゃん。あなた、お詫びの気持ちがあるんなら、誠実に質問にも答えなくちゃ。・・・まあ、いいか、答えなくても。』
少しの沈黙の後に真樹の言葉が変わった。有希がほっとしてふと頬を緩ませた。
『・・・答えなくてもいいから、見せてあげなさい、本当に生えていないかどうか。まあ、嫌ならいいわ、あなたに任せるわよ。やるんなら、早くしてね。』

 有希にとって僅かに救いだったのは、徐々に部屋の中の男性社員達の数が減っていることだった。最初は8人いたのだが、取材先との約束がある者が抜けていき、今では5人になっていた。しかし残りの者は、ノートパソコンを持ち込んで仕事をし始めたり、取材先に電話したりしていて、ある意味でさらに屈辱的な状況になっていた。

 「・・・分かりました・・・」
有希が唇を噛み締めながらそう言うと、皆が仕事の手を止めて注目した。ほう、本当にパンティを脱ぐのか・・・と好奇の視線が有希の腰に集中した。若手社員2人はもちろん、カメラを有希のその部分に向けた。

 『ほら、そんな顔しないの。みんなの方を見て、にっこり笑いながら下ろすのよ。有希のお○んこに毛が生えているか、よくご確認くださいって言いながらね。』
すかさず携帯端末から叱咤の声が飛び、皆を笑わせた。

 しかしそれは、有希にとっては笑い事ではなかった。会議室の外では、皆が通常の勤務をしているのだ。しかも、同じ会社の社員達の前で、縄1本が食い込んだだけの下半身を晒すなんて・・・でも、もし逆らったら・・・
「そ、それでは、ゆ、有希の、おまんこに、毛が、生えているか、どうか、・・・あぁ、・・・よく、ご覧、ください・・・」

 それはあまりに魅惑的な光景だった。上半身は上品なスーツを着ている美人社員が顔を真っ赤にして、下半身ではパンティだけの股縄縛り姿を晒し、さらにそのパンティに指をかけ、ゆっくりと下ろし始めたのだ。縄の下で、有希のウエストの下の生白く艶やかな肌が徐々に露わになっていった。もはや皆、仕事どころではなくなり、その指先に注目していた。

 あ、あ、いや・・・昼前の会議室では、女性のか細い声だけが聞こえていた。縄がきつく食い込んでいるのに、そのパンティを引き下ろすことは予想以上に困難で、有希は腰をくねらせながら左右をそれぞれ片方ずつ下ろさなければならなかった。また、前だけではなく、お尻側も下ろさなければならず、その際は、股間を少し前に突き出すようにして腰を振ることになった。そして、パンティが恥丘の上まで下がってきたところで有希の手の動きが思わず止まった。(ああ、これ以上下ろしたら・・・)

 『うふふ、雰囲気が出てていい感じよ、有希ちゃん。いかにも新米ストリッパーって感じで。』
携帯端末から真樹のからかう声が聞こえると、会議室の男達が笑い、ふっと緊張がほぐれた。
『はい、それじゃあ正解発表!(笑)』

 「う、うぅ・・・い、いや・・・」
有希は顔から火を噴き出しそうなほどに真っ赤にしながら、パンティをさらに下ろしていった。縄の下の純白のパンティはじりじりと下がっていき、なだらかに盛り上がった白い丘が露出していった。当然、男達の視線が食い入るように集中し、有希は恥ずかしさに頭が真っ白になりかけた。

 「おおっと、有希ちゃん・・・やっぱり、生えていないのかな?」
あるべき場所に毛が無いのを確認した須藤は、有希の顔を見上げて言った。
「悪いんだけど、皆忙しいんだ。さっさと下ろしちゃってくれないかな。」

 「は、はい・・・」
有希は悔しさを堪え、そう返事をするしかなかった。しかし、そこから下にパンティを下ろすのは、想像するだけでも死ぬほど恥ずかしい作業だった。
 縄がパンティを巻き込んで秘裂に食い込んでいるため、そのパンティを下ろすためには、食い込んだロープを秘裂から引き上げるか、食い込ませたままで無理やりパンティを引き下げるか、どちらかしかない。ただし、クリトリスに押し当てられている瘤の下でパンティを無理に引き下げた場合、パンティがクリトリスを強く刺激してしまい、とても耐えられるとは思えなかった。

 ・・・有希はためらいながらも、結局は真樹にやんわりと脅され、ついに股間の縄を左手で掴み、ぐいっと前に引っ張った。
「・・・あ、あんっ・・・」
それはつまり、尻に食い込んでいる縄をさらに強く引き締めるということでもあり、肛門の瘤からの刺激に有希は思わず呻き声をあげた。おお、有希ちゃんサービスいいねえ、と野次が飛び、さらに恥辱を煽った。

 パンティがこすれる度に小さな呻き声を上げ、迸る快感に真っ赤な顔を歪める有希の姿を、男性社員達はにやにやしながら観賞した。そして、徐々に剥き出しになっている無毛の秘部に、容赦なく視線を突き刺し、さらに有希の羞恥を煽って遊んだのだった。

 ついに股縄の下に絡むようにパンティを下ろした有希だったが、真樹はまだ許さなかった。膝に絡むようにパンティを下ろすように指示された有希は、社員達に備品のハサミを借りて、パンティの左側を切らなければならなかった。そして右足の太股に絡むようにパンティを引き下げた有希は、脚をカタカタ震わせながら、目の前のギャラリーに視線を向けた。

 「・・・お、お待たせしました・・・ゆ、有希の、おま○こに毛が生えているかとうか、よく、ご覧、ください・・・」
有希は男性社員達の前で縄一本だけの下半身を露出するという状況に息が止まりそうだった。ど、どうしてこんなこと、しなくちゃいけないの・・・ああ、み、見ないで・・・

 しかしもちろん、こんな光景を目の前にして、目を逸らす男がいるはずが無かった。清楚で知的な雰囲気の新入社員が、スカートとパンティを脱いで股縄だけの下半身を見せつけているのだ。しかも、その股間には恥毛が生えていない・・・可憐な美貌が火を噴きそうなほどに真っ赤になっているのも堪らない刺激になっていた。

 「・・・へえ、やっぱり有希ちゃん、パイパンだったんだ(笑)」
須藤がじっくりとその部分を見ながら呟いた。縄一本なので大陰唇が隠しきれずに見えてしまっているのが痛快だった。生意気なこと言ってた癖に、ま○こ剥き出しにされちゃって、どんな気持ちかな、有希ちゃん・・・
「おい、お前らももっと近くで見てやれよ。」

 ひ、ひい、そんな、いや・・・と有希の掠れた声が響き、格好の呼び水になった。昼前の会社の会議室で、下半身丸出しで立ち尽くす新入女子社員の周りを5人の男達が囲み、2つの携帯カメラで録画する・・・それはあまりにも異常な光景だった。
「おお、すっげぇ、有希ちゃん、どうして剃っちゃったの?(笑)」
「しかし縄が食い込んでぷっくり膨らんでいるのがまたエロいねえ。」
「でも、エロいって言えば、やっぱりケツだよね、有希ちゃん。桃尻って感じでたまんないよ(笑)」
「ほら、目をつぶらないで、にっこり笑ってこっちを見てよ。」
「よし、アイリスのお姉さんにもアップで見てもらおうか・・・はい、接写(笑)」
ひ、ひい、やめて、見ないで・・・と譫言のように呟く有希の恥辱の表情がおもしろく、男達はわざと言葉なぶりを浴びせた。

 「そ、そんな・・・も、もう、これでいいですよね・・・」
有希はあまりの恥ずかしさに頭がどうかなりそうな気がしていた。また、なぜか秘部がじんじんと熱くなるのを感じて当惑した。う、嘘!?・・・お願い、早く終わって・・・

 『あれ、有希ちゃん、それはないんじゃないかな?』
しばらく沈黙を守っていた、携帯端末から再び真樹の声が聞こえた。
『ちょっとだけ、生えてきちゃってるよね? そんな中途半端なもの見せて、反省しているって言えるかな?』

 「え・・・そ、そんな・・・」
有希は最初、真樹の言葉の意味が分からなかった。確かに毛を剃られてからしばらく経っていたため、少しだけ、毛が生え初めていた。
「あ、あの、それでは、どうすれば・・・」
一刻も早くこの状況から逃れたい有希は、そう聞くしかなかった。お願い、許して・・・有希は携帯端末にすがるような視線で訴えた。男性社員達の好奇の視線が辛かった。や、やだ、どうして私、反応しちゃってるの・・・

 『どうすれば、って、簡単じゃない。今すぐ、自分で剃って見せるのよ。』
真樹の非情な言葉が響き、いやっ、という小さな悲鳴が続いた。


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