PART 13

 そして、リプレイという名の、美少女女子高生のストリップ新体操の上映会が始まった。大スクリーンには、試合用のレオタードを着ていながら、両方の乳房を丸出しにしている麻由香が大写しになっていた。

 「あ、だ、だめえっ! み、見ないでっ!」
麻由香は腕と股間を庇いながら叫んだ。

 「途中のポーズも、ミスの可能性があると思ったら、どんどん言ってくださいねっ(笑)」
陽菜が麻由香の言葉を無視して言うと、りょうかーい、という男子達の声が響いた。
「それじゃあ、麻由香先輩の模範演技、スタート! みんな、よーくみてましょっ!」

 そして、非情にも、画面上の麻由香が演技を開始した。序盤は、レオタードからはみ出した乳房と尻を震わせながら演技をするのが見ものであり、飛び跳ねるシーンや、身体を前後に大きく曲げるシーンが遠慮なくスローモーション、コマ送り、ストップモーションにされ、麻由香の乳房が弾力に満ちて弾む様子や、生白い尻が震える様子がじっくり観察された。

「うーん、ここまでは、ミスらしいミスは無いですね・・・良かったですね、先輩!」
恥ずかしさに身体を朱に染めている麻由香に向かって、美加がニッコリと笑いかけた。

 次の中盤は、レオタードが破けて恥毛と秘部が徐々に露わになるシーンで、優雅な演技をしながら、少しずつ恥毛が露出してくるシーンはあまりにもエロチックだった。
「うーん、この辺もミスは無いみたいですねえ。・・・すっごいですねえ、麻由香先輩、おっぱいとお尻とアソコの毛を見られていても平気だったんですかあ?」
美加が無邪気にそう言って笑った。

「や、や、やめて、ひどいっ! どうしてそんなことが言えるのっ!」
麻由香は絞り出すような声で言った。同じ女の子なら、こんな姿を大勢の男子達の前で上映された、どんなに辛く恥ずかしいか、分かるはずでしょう・・・

 しかし、後輩女子二人組は、明らかに麻由香の恥辱ショーを楽しんでいた。
「ねえねえ、田之倉さん、ここからは、うんとスローにしてくださーい。」
いよいよ麻由香のレオタードが下半身を守る役目を果たさなくなるシーンに差し掛かったところで、陽菜が田之倉に声をかけた。

 そしてまたもや非情にも、麻由香の最高に恥ずかしいシーンは超スローモーション且つどアップで上映された。憧れの美少女の秘部が徐々に露わになる様子に、男子達は歓声をあげ、食い入るように見ていた。

 「けどさあ、この破れ方、ちょっと不自然じゃない?」
画面を見つめながら男子の一人が言った。
「なんか、ミシン目が入っているみたいに、規則的に直線に破れてるよね?」

 「もちろん、ハサミがそう入れてあったからに決まってるでしょ?」
美加があっさりと種明かしをした。

「麻由香先輩に気付かれない長さで、演技の最中に破れるようにって、一緒に研究したんですよね、佐々岡先輩、田之倉さんっ!(笑)」
陽菜が美香に続いて言った。

 「・・・え・・・う、嘘っ!? 陽菜ちゃん、美加ちゃんっ!」
愕然として麻由香は叫んだ。
「あ、あなた達、前から計画してたの、今日のことっ!?」

 「えー、冗談に決まってるじゃないですかあ。私達だって、そんなに暇じゃないですよお。」
陽菜がまた笑った。あどけない顔で言われると、何が本当で何が冗談か麻由香には分からなかった。
「そんなことより、画面を見てくださいよ、すっごくいいシーンですよ。」

 麻由香がつられて見ると、麻由香の股間がどアップで映されていて、股間を覆っていた布がちょうど完全に破れて麻由香の下半身が完全に露わになるシーンだった。
「うわっ、先輩、アソコ丸出しでこんなに広げちゃって! ・・・毛が薄いから、恥ずかしいところ、丸見えですね、先輩?(笑)」
大陰唇をアップで上映され、余りの羞恥に口をパクパクさせて言葉にならない麻由香を見ながら、陽菜は意地悪な笑みを浮かべた。

 そして、呆然とする麻由香に全く配慮することなく、その上映会は進み、丸出しの下半身で晒すあられもないポーズの連続を次々に皆の前に開陳していった。それは、どんなストリップショーよりも圧倒的に美しく、そして遥かに卑猥なショーだった。

 そして最後のポーズ。スクリーン上の麻由香は、下半身に何もまとわない姿で左脚を垂直に上げていた。美しい脚が綺麗にまっすぐ上げられていたが、陽菜達の指摘どおり、足首が脚全体の方向とは少しだけずれて曲がってしまっていた。

「・・・ほら、これじゃあ、減点ですよね、先輩。」
美加が勝ち誇ったように言った。

「・・・だ、だけど、誰にでも分かるミスの筈よ・・・佐々岡さん達はさっき、いい演技だったって・・・」
麻由香は必死に言った。このくらい、見逃してくれてもいいのに、私をどこまで辱めたら気が済むの・・・

 「拍手ももらったって言うんですかあ? そりゃ普通、演技が終わったら拍手くらい起きますよ。だけどだからって、その演技がノーミスっだってことにはならないでしょう?」
陽菜は麻由香に向かってそう言うと、今度は男子達に向かって言った。
 「みなさーん、これを見て、麻由香先輩のミスだとは思いませんかあ?」

 もちろん、陽菜の意図を男子達が分からない筈が無かった。
「あーこりゃ、完全にミスだよなー。」
「うんうん、爪先までまっすぐ伸ばすなんて、新体操の基本だよな。」
「惜しかったねえ、麻由香ちゃん(笑)」
「もうちょっとだったのにねえ。次は頑張って(笑)」

 「ちょ、ちょっと待ってみんな・・・佐々岡さんっ! 田之倉君っ!」
麻由香は男子達を見渡して言ったが、誰一人同意の意思を示してくれる者はいなかった。みんな、麻由香が素っ裸で演技するのを期待しているのだ。
「さ、最低っ! あなた達、最低よっ!」
一人の女の子を裸にして踊らせ、皆で鑑賞しようとするなんて、許せない・・・


 「ちょっと、何勘違いしてるんですか、先輩?」
陽菜が少しだけ真面目な顔になった。
「簡単な模範演技の筈なのに、失敗ばかりしちゃって、それなのに罰ゲームは後輩に泣きついて許してもらってる先輩の方が、よっぽど最低じゃないですか?」

 「そうですよ、大体先輩がちゃんと模範演技を見せてくれないから悪いんですよお。」
美加が口を尖らせた。
「それとも、さっきのはミスじゃないって言うんですか? それならこのビデオ、新体操部の3年生の先輩の皆にも見てもらいましょうか?」

 「や、やめてっ!」
麻由香は慌てて叫んだ。
「わ、分かったわ、ミスは認めるから、3年生には見せないで!」
これ以上、他の人に今日の恥辱を知られるのだけは避けたかった。それに、3年生が自分に複雑な感情を持っていることは麻由香にも分かっていた。こんな秘密を握られたら、何をされるか分からない・・・麻由香は羞恥に震えた。


 そしてそのすぐ後。麻由香は破れたレオタードのまま、田之倉達の構えるカメラの前に立たされていた。手で身体を隠すことは許されず、レオタードで隠されていない、麻由香の乳房と下半身は、カメラの前に晒されたままだ。

 「わ、私、本条、麻由香は、オッパイとお尻とおまんこを見られながら踊るのが好きな、ろ、露出狂です。今日は、大事な試合用レオタードをビリビリに破られちゃって、麻由香、とっても興奮しました・・・」
屈辱的なセリフを強制されている麻由香は、そこで一瞬沈黙してうつむいた。そして、小さく顔を上げながら陽菜の方を見ると、陽菜はにっこり笑ながら首を横に振った。(ど、どうしても、やらなくちゃいけないのね・・・ )麻由香は引きつった笑顔で口を開いた。
「で、で、でも、やっぱり麻由香、素っ裸を皆さんに見て欲しいので、これ、脱いじゃいますね・・・」
麻由香はそう言うと、レオタードの紐を肩から外し、一気に下ろして足から抜いた。

 ついに麻由香は、24人の男子高校生と2人の後輩女子高生が見守る中で、完全な全裸になってしまった。目の前の視線が、麻由香の最も見て欲しく無い場所に集中するのを嫌というほど感じながら、麻由香は手をまっすぐ下ろしたままで微笑むしかなかった。


 そして、その光景を男子達は夢のような気持ちで見つめていた。さっきまでは罠に嵌められての抵抗しながらの露出だったが、今は、ただ全裸の立ち姿を目の前に晒し、手はだらりと下ろしているのだ。
 こうして見ると17歳の麻由香のヌードは、余りにも眩しく、かつ美しかった。
 美しくも愛らしい美貌、細く抜けるような白さの肩と鎖骨、優美に大きく膨らんだ乳房と頂点の淡いピンクの乳首、きゅっとしまって細いウエストと縦長のおへそ、そこから腰に向けて優雅に膨らむライン、少し大きく膨らみ、柔らかく弾力のありそうな尻、股間の三角地帯を飾る薄く控え目な恥毛ーーーさらに、その体中を男達に舐めるように観察され、羞恥に身体をバラ色に染めているのがまた愛らしかった。

 「麻由香ちゃん、かっわいい?」
「ほーんと、こんな綺麗なヌード、始めて見た。」
「さっすが新体操してるだけあって、腕もウエストも足首も細くて、真っ白で、すっごく綺麗だよ。」
「あーあ、こんな可愛い彼女、欲しいな?。」
男子達はからかうのも忘れ、その美しい肢体に見入っていた。それはある意味で、股間のモロ出しどアップよりも遥かに刺激的な姿だった。

 「い、いや、そ、そんなに、見ないで・・・」
男心に疎いため、それが誘いになってしまうとは知らず、麻由香は身悶えしながら懇願した。
「も、もう、これで、許して、ください・・・」

 「だーめ、すっぽんぽんで模範演技の約束、今度こそは果たしてもらうよ。」
「もういいよね、今更隠すものなんて無いんだし。(笑)」
「それにしても、今度ミスしたらどうする、陽菜ちゃん?」
「すっぽんぽんより恥ずかしい罰っていうと・・・」

 男子達がそれぞれ嫌らしい想像をして笑うのが麻由香にも分かった。(い、いや、そんな目で見ないで・・・)

 「ほらほらお客さん、そんな怖い目で踊り子さんを見ちゃ駄目ですよ、怖がっちゃってるじゃないですかあ(笑)」
陽菜が冗談めかしてそう言うと、獲物を前にしたオスの空気が薄れ、ようやくその場の空気が和んだ。
「それじゃあ踊り子さん、今度はリングですよ、色っぽく、お願いしまーす。はい、ミュージック、スタート!」

 (は、陽菜ちゃん・・・)あからさまにストリッパー扱いされた麻由香は恥辱に唇を噛み、身体を震わせた。
 しかし今、麻由香はストリップ劇場よりも遥かに明るい光に照らされて全裸を晒していた。そしてこれから、嫌らしい目で見れば、どんなストリップ嬢よりも恥ずかしい踊りを見せなければならないのだった・・・


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