PART 45b
数秒間、麻衣子はためらったが、それはさらなる羞恥をもたらすことになった。開ききっていたサーモンピンクの肉壁が、きらきらとぬめり光り始めたのだ。そのぬめりは奥の方から少しずつ広がった後、急にじゅわっと大きく広がった。
<おおおお!>
<すっげー、濡れてきた!>
<麻衣子ちゃん、見られて感じちゃった>
<嘘だろ、ど変態じゃん>
<どんどん出てくる>
<もう放送禁止だろ、これ>
<いやもっと前から放送禁止にすべきでしょ(笑)>
<これって加工映像なんだよね?>
<半透明のマン汁に天井のライトきらきら反射させるってすごい加工技術!>
<加工なんだからそんなに顔真っ赤にしなくていいのに(笑)>
(い、いやあっっ)
内心で悲鳴をあげた麻衣子にもはや選択肢はなかった。必死に引きつった笑顔を浮かべ、奈央と栗山に握られた腕の先の手でピースを作った。
「……は、はい、5秒間、できました……頑張っている麻衣子のこと、よく見て、ください……」
《はい、よくできましたあ……あそこぱっくり開いて笑顔でダブルピース!(笑)》
その「声」と同時に、麻衣子の足がバランスボールから離れた。奈央と栗山もようやく動くことができるようになり、へなへなと崩れ落ちる麻衣子の身体を支えた。
『おい、しっかりするんだ、麻衣子ちゃん!』
有川の声がインカムから聞こえた。
『今日だけは「声」の命令に従う約束だろ! 大丈夫、絶対に加工映像ってことにするから、ほら、普段どおりに放送を続けるんだ!』
鬼のような命令に、麻衣子よりも他の女子アナの方が顔を引きつらせていた。全裸で地上波の生放送をさせられるだけでも想像を絶する羞恥なのに、四つん這いでお尻の穴を広げられ、ブリッジポーズで秘部を突き出さされ、カエル足状態で秘裂を左右に思い切り広げられて襞まで晒され、さらには愛液を溢れ出すところまで……それなのに、素っ裸のままでいつもどおり放送続行を命令されている……生活情報コーナーの奈央、スポーツコーナーの瑤子、お天気コーナーの彩香……3人とも頬がピンクに上気し、脚がカタカタと震えていた。
『頑張れ! これ以上不自然なことをしたら、後でフォローできなくなるぞ!』
番組スタッフ達が息を呑んで見つめる中、麻衣子はほんの一瞬ためらい、次になんとか笑顔を浮かべ、正面のテレビカメラに視線を向けた。
「……はい、それでは、『週末一人旅』のコーナーです」
(とにかく、やるしかない……生放送なんだから……)
それは、麻衣子の責任感と、ある意味、今までの羞恥責めや露出調教の成果によるものだった。
「えー、今回の取材先は、軽井沢です。繁華街と少し離れたところにある素敵なお店や、馬術大会の様子などをご案内します……」
(とにかく無心に、段取りどおりに番組を進めるのよ……)
麻衣子は目の前が少しぼうっとするのを感じながらも、なんとか笑みを浮かべた。テレビカメラの横の二つのモニターに自分の全裸姿が映っていることが、非情な事実を突きつけていたが、とにかく、放送を無事に終わらせることだけが目標だった。
『よし、いい表情だ! 150秒も遅れてるから、一人旅は30秒はしょっていくぞ!』
少しだけほっとしたような有川の声が聞こえた。
『もう、全部見られてしまったんだから、これ以上は邪魔しないで、お願い……』
ピンクの文字がネット中継用モニターに表示され、ネット視聴者と番組スタッフ達の同情を誘い、同時に嗜虐心を煽った。
<すごいね、麻衣子ちゃん、さすがプロ!>
<オマ〇コぱっくり、ぐしょ濡れまで全国の皆様に見せたのに、えらい!>
<うん、もう邪魔しないよ、おっぱいもお尻もアソコも完璧に覚えたから!(笑)>
<少し引きつってるよ、自然に笑わないと、ばれちゃうよ!>
<目が潤んでるのがたまらないな>
<可哀想だけど、もっと苛めたくなっちゃう>
<今のオマ〇コはもう洪水状態かな?>
<まだ44分もあるのか……友達皆に教えてあげようかな>
<綺麗なおっぱいだけど、乳首ビンビンに勃ってるよな(笑)>
……ネット中継モニターには際限なく卑猥なからかいの言葉が流れ、麻衣子の脳内にも直接聞こえていた。
また、からかいの言葉に反応して、『ひどい、そんなの』とか『いや、見ないで!』『お願い、もう許して!』などと、ピンクの文字が表示されるのが、またネット視聴者を喜ばせていた。
全国の視聴者の好奇の視線を感じながら、麻衣子は番組を続行した。週末一人旅のコーナーでは、浅草の風情のある茶屋でおいしいものを食べる姿や、浅草寺を見て回る麻衣子の姿がモニターの中に映し出されたが、その横には全裸姿の麻衣子本人が立っているという、あまりに皮肉で、可哀想で、刺激的な演出となってしまっていた。
次のスポーツコーナーでは、サッカーの応援姿の快活な瑶子と並び、その次のお天気コーナーでは、可憐なフレアスカートをまとった綾香と並び、麻衣子は軽妙な会話を繰り広げなければならなかった。2人はもちろんきっちりと服を着ていたが、それは全裸の麻衣子に羞恥を何倍にも感じさせていた。また、2人が自然に装いながらも、時々見せる同情の表情が、麻衣子をかえって辛い気持ちにさせていた。
しかし、麻衣子以外の女子アナにとっても、事態は他人事ではなくなっていた。麻衣子の全裸姿が刺激となり、彼女達にも好奇の目が向けられるようになったのだ。
<瑶子ちゃんのおっぱいも大きそう>
<彩香ちゃんは微乳かな>
<でも、ケツがプリプリしてそう>
<来週はどっちかが裸になってくれるのかな?>
<俺は奈央ちゃん派!>
<うん、くりっとした瞳が可愛いよな、小動物系の可愛さ>
<俺も! アソコをくぱあされて、奈央ちゃんの可愛い顔がどうなるか見てみたい!>
<俺は瑤子ちゃん派だな、スポーツ女子を羞恥責めで悶えさせたい(笑)>
<全裸サッカーとかさせてみたいな(笑)>
<テニス、バスケ、ゴルフ、バレー、新体操、陸上、自転車……全部すっぽんぽんでさせてみたいな(笑)>
<俺はお嬢様の彩香ちゃんに思いっきり恥ずかしい格好させてみたいな>
<天気予報外したら次の日は一枚脱ぐとか、どう?>
<1回外したらスカート、2回外したらパンティ脱ぐことにしよう>
<奈央ちゃんの生活情報コーナーで、シェービングクリームを特集して、生剃毛ショーしてほしいな>
<お前ら、そんなこと考えてニュース見てたのか、最低だな……俺もだけど(笑)>
<青文字さん、そういうことで、次回は奈央ちゃんのストリップ剃毛ショー、お願いしまーす!>
<いや、瑤子ちゃんの全裸スポーツシリーズで!>
<彩香ちゃんのアソコの湿度を毎日生中継を!>
《うーん、どうしようかな、3人とも可愛いから、裸にしてみたいよね》
ネット中継モニターに青い文字が表示されると、白い文字がわっと盛り上がり、奈央・瑤子・彩香の顔がさっと強張った。
《麻衣子ちゃんがこれ以上命令に逆らったら、3人のうちの誰かに代わってもらおうかな……1番エロいアイデアを出してもらった人にするから、みんなよろしく”
おおおっ、とネット中継モニター画面の白い文字が盛り上がり、奈央・瑤子・彩香にさせる卑猥なアイデアが次々に表示されることになった。
「……え、ええっと……日本代表の皆さん、これからも頑張ってください……」
いつもは快活な瑤子も、顔が少し引きつっていた。脚も小さくカタカタと震え続けていた。
<あれ、瑤子ちゃんの顔が真っ赤だ>
<ひょっとしてこの画面、見てるのかな>
<瑤子ちゃん、来週は全裸サッカーよろしくね!(笑)>……
からかいの声を浴びせられながら、瑶子は逃げるように去っていった。
次のお天気コーナー。お嬢様風のフレアスカート姿で登場した彩香は、すぐに白い文字でのからかいのコメントを目の当たりにすることになった。にこにこ笑顔を浮かべながら、週末の天気について話していたが、ところどころで言葉につまったり、どもったりしてしまった。目の前で全裸生放送をしている麻衣子の姿を見て、これが自分の来週の姿かもしれないと思うと、生きた心地がしなくなっていた。全裸を生放送されるだけでなく、お尻の穴やアソコの中まで思い切り開かれて、全国の視聴者の視線に晒されるって、どんな気持ちなんだろう……
たまりかねた麻衣子は、内心で必死に祈った。
(お願いです、他の3人には恥ずかしいこと、させないでください!……私が、言うとおりにしますから……)
ピンクの文字が表示されると、白い文字が盛り上がった。やっぱり、本当に裸で放送してるんだ!、と歓喜の声が麻衣子の脳内に響いた。
(ち、違います! 仮想映像のいたずらで裸にされるのは、私だけにしてということです……)
《へえ、麻衣子ちゃん、偉いねえ。他の子は全然脱いでないのに、自分だけ素っ裸の映像を流されてもいいんだ。それなら他の女子アナには何もしないって約束するよ》
青い文字が表示された。天気予報を続けていた彩香が少しだけほっとした表情を浮かべた。
《それじゃあ、偉い麻衣子ちゃんにご褒美をあげよう。7時からのニュースを4つ、全部とちらずに読んだら、終わりにしてあげるよ。全裸報道、頑張って!(笑)》
いきなりの終了予告に、ええー!?、っとネットでは落胆の声が湧いた。目の前のスタッフ達も、どこか残念そうな雰囲気だった。
(ひ、ひどい、みんな……)
麻衣子は恨めしい思いでスタッフ達を見ながらもほっとしていた。あと少しだけ頑張れば、終わりになるのだ。裸でニュースを読む訓練はさんざんさせられたんだから、きっと大丈夫……
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