part10
菜穂子はうつむいたまま顔を上げることがどうしてもできなかった。恥ずかしい部分を丸出しにされ、フェラチオの相手を選ぶように強要されている状況で、清純な菜穂子がどうして皆と顔を合わせることができるだろう。そんな菜穂子を皆、意地悪な好奇心むき出しにして見つめていた。
「もう〜、菜穂子先輩、みんなが好きで決められないみたいだから、私たちが決めちゃいますよ。私は最初に菜穂子先輩を誘った俊之先輩がいいと思うんだけど、どう、みんな?」
待ちくたびれたように、加奈子が勝手に話を進める。
(え、俊之君? そんな・・・ 俊之君のあ、あれを口にくわえるっとこと?・・・いやよ、絶対いやっ!)
菜穂子の顔がこわばる。
しかし、そんな菜穂子の様子を気遣う者はもちろんいない。
「そうね、タカピーの菜穂子に手ひどく拒否されてかわいそうだったもんね」
「やっぱ、ここで菜穂子がお詫びすべきじゃないの」
女子が一斉に賛同の声をあげ、ラッキーな男子は俊之にあっさり決まった。他の男子は悔しい表情を隠しきれない。
俊之はゆっくりと立ち上がると、菜穂子の前に立った。菜穂子は両手を縛る縄から解放され、俊之の前に正座させられた。それから立て膝にさせられた菜穂子が顔を上げると、ちょうど目の前に俊之のズボンの突起があった。ズボンの上からでも俊之の男性器が勃起しているのがはっきり分かる。あれほど焦がれた菜穂子が今、自分の前に全裸で正座させられているのだ。しかも、これから口で奉仕してくれようとしているのだから無理もない。
菜穂子は俊之の勃起を目前にしてなかなか手を出すことができなかった。ちらっとそれを見ては顔を更に真っ赤にしてすぐにうつむいてしまう。そんなことを何回か繰り返していると、背後から手が伸びてきて、菜穂子の秘部に中指を挿入した。
「きゃあっ!」
菜穂子が絶叫する。
「またイキたりないんですか、先輩? 気分が乗らないんなら協力しますよ。今度はあんなもんじゃすませませんからね」
加奈子が笑って言った。
「わ、分かりましたから・・・ゆ、指を離して」
菜穂子が懇願すると、ようやく加奈子は指を引き抜いた。
「早く先輩のアレを出してあげて、お口で慰めてあげて下さいね。俊之先輩がイカなかったらただじゃすみませんよ」
加奈子の脅迫はすっかり堂に入っている。
菜穂子は俊之のGパンのベルトを外し、ボタンを外した。次に、ゆっくりそのズボンを引き下ろす。
俊之の下半身に残ったのは青いトランクスだけだ。菜穂子は顔を真っ赤にしながらもそれを引き下ろしはじめた。皆、菜穂子の淫らな行為を注視して沈黙している。特に男子は喉がカラカラになっていた。
5センチほど下ろすと、俊之の亀頭が露出した。菜穂子の目が釘づけとなる。グロテスクなその姿にそれ以上動けなくなっていると、菜穂子に見つめられた興奮でその亀頭がビクッ動いた。菜穂子の目が再び大きく見開かれる。
「もういやっ、やっぱりできませんっ!」
次の瞬間、菜穂子は前後の見境なくその場を逃げ出し始めていた。全裸のまま服を取ろうともせず、ドアに向かって走る。もうどうなってもいいから、とにかくここ以外のどこかに行きたかった。
「おっと、いけないなあ、菜穂子ちゃん。」
と言いながら浩一が菜穂子の右腕を掴んだ。菜穂子はあっという間に周囲の男子達に取り押さえられ、大の字にされて畳に押さえつけられてしまった。どさくさにまぎれて無数の手が菜穂子の体を這い回った。胸を揉まれ、尻を撫でられ、さらには秘部に指を入れられて、菜穂子の全裸の体が悶える。
「あそこまでしといて放り出すなんて、俊之に失礼だぞ、菜穂子。これは詫びを入れてもらわなくちゃな。」
右足を押さえている浩一が勝ち誇って言った。
「よし、土下座をもう一回してもらうとしようか。」
そう言いながら、浩一は左足を持っている直人と呼吸を合わせて、菜穂子の両足を上げ、そのまま菜穂子の顔を挟むように倒してしまった。浩一の言葉と異なり、浩一と俊之が菜穂子に取らせた格好はいわゆる「まんぐり返し」であった。
「うひょー! 高井菜穂子がまんぐり返し!」
「恥ずかしい穴両方とも丸出しにしちゃって。見ているこっちが恥ずかしいぜ。」
「先輩、この格好すると男子にモテるんですかあ?」
「さっきと違ってあそこが濡れて光ってるう〜、やあらしい、菜穂子せんぱぁい」
「ケツの穴まで見せるストリッパーなんて、なかなかいないぜ」
「お、そのケツの穴までヒクついてるぞ、何興奮してるんだ、こいつ」
シナリオに無かった展開にみんな大喜びだ。
「い、いや〜っ! やめてぇ! 見ないでっ!」
菜穂子はもうプライドも何もなくすっかり泣き顔だ。サークル全員が見守る中で、全裸の股間を天井に向けて晒すというあられもない姿でいるのだからそれどころではない。必死に脚と腰を振って羞恥から逃れようとするが、男子の力にかなうわけもなく、恥ずかしい腰振りダンスをして皆の目を喜ばすだけの結果になる。
「どう、先輩? みんなにお尻の穴まで見られた気分は? 俊之先輩にお口で奉仕する気になった?」加奈子がニヤニヤしながら大股開きの股の間からのぞき込む。
「い、いやあっ、絶対いやーっ!」
菜穂子は首と腰を振って絶叫するだけで返答どころではなかった。
「そう、じゃあ、仕方ないわねえ。もう少し気分出してその気になってもらいますか」
加奈子は予想していた答えにうなずきながら、右手にバイブを持った。天に向かって開ききった菜穂子の秘部にゆっくり挿入する。
「んっ、きゃあ〜っ! やめてぇっ!」
菜穂子の体が絶叫と共に鋭く痙攣した。バイブは少しずつ挿入され、半ばまで埋まってしまった。
「そんなに大声出さないで下さいよ。先輩のために小さめのを買ってきてもらったんだから。」
加奈子はあきれたように言うが、菜穂子にとっては何の慰めにもならなかった。加奈子は勢いをつけて残りの半分を押し込んだ。
「ん、んぐう」
菜穂子はもう声にならない声を発して悶えるだけだ。
「じゃあ、いくわよ」
と言いながら、加奈子がリモコンのスイッチを入れた。
「ひ、ひいっっっ だめ、だめ〜え」
菜穂子は首と腰を激しく振って快感に耐えているが、それも長くは続かないであろうことが容易に予想される表情であった。それでも30秒程度は何とかもちこたえた。
「ふ〜ん、やっぱり弱じゃだめか」
加奈子はそういいながら、リモコンのスイッチを「中」にした。男子も加奈子の思い切った酷さに呆気にとられた表情だ。みんな、喉をカラカラにして菜穂子の痴態を凝視している。
「い、い、いっ、いやー! ひいっ、ヒィーッッッ!!」
もはや菜穂子は意味にならない音を発しながら絶頂に達する他なかった。ガクン、ガクンと体を震わせて再びサークル全員の注視する中でイッてしまう。
まんぐり返しで黒いバイブを差されたまま気を失い、あまりにも恥ずかしく、かつ無防備な姿を晒す菜穂子。義雄がすかさず菜穂子の衝撃的な格好をデジカメに記録する。
あまりの激しい菜穂子の絶頂姿に皆シーンとなった。集団レイプに限りなく近い興奮を皆味わっていた。もうこうなったら、菜穂子をもっとめちゃめちゃにしてやりたい・・
「な〜んだ、強、も試して見たかったのにな〜」
加奈子だけがつまらなそうに呟くのであった。