PART 14

 「はい、5分経過。菜穂子先輩、ぐずぐず言ってる場合じゃないんじゃない? それから直人先輩、横になってもらえません? お尻突き上げた格好でフェラってのもいいでしょ?」
加奈子の指示は冴える一方だった。

 「しょうがねえなあ。加奈子様にはかないませんや。」
後輩に指示される照れを苦笑いで隠しながら、直人は仰向けになった。両腕を頭の上で組んで枕にする。すかさず義雄が菜穂子の体を引っ張って、直人の横に座らせ、さらに体を倒させて、直人の股間の丁度上に菜穂子の唇を持ってきた。

 その結果、菜穂子はスコートだけの下半身を突き上げる格好を取らされることになった。裾をまくらなくても、太股の裏側が丸見えになり、秘部もちらちら見えてしまう。

 「い、いやあ、こんな格好」
菜穂子が必死に許しを請うが、もちろん相手にする者はいない。

 「さ、時間が無いですよ、早く直人さんにお願いしないと」
真理が楽しそうにはやし立てる。
「なんだっけ? 直人さんのオチン○ンをフェラしたいので、私の口に入れて下さい、だっけ・・・きゃー、恥っずかしい! ほら、菜穂子、早くお手本を言って見せてよ。」
美奈子達2年女子はそう言って大笑いだ。しかし、全身を恥辱に満たされながらも、その通りに言わなければならない菜穂子だった。

 ようやく菜穂子の口が直人のモノをくわえ込んだ時、加奈子が非情にも、
「はい、6分経過! フェラゲーム続行&罰ゲーム決定でーす。さらに10分までにイカせられなかったら、全員にフェラ決定でーす! 全員って・・・あと11人でーす!」
と時間切れを告げた。後ろの義雄と正はガッツポーズだ。「10分ルール」は一人の時だったから、二人なら20分になりそうなものだが、誰もその点を指摘する者はいない。唯一異議のあった菜穂子は肉棒で口を塞がれていたため、鈍い呻き声をあげるのが精一杯だった。

 「ちょっと菜穂子、色気が足りないんじゃない? いつまで清純ぶっているつもり?」
そう言ったのは実樹だ。自ら菜穂子に近づいて行き、スコートをまくる。天井に向かって突き上げられた、裸の下半身が完全に露出した。しかし、両手を縛られて体の動きを封じられている菜穂子には為すすべがない。尻の穴も秘部も丸見えにしたまま、フェラに励むしかなかった。あまりにも屈辱的な格好に、菜穂子の顔が再び歪んだ。

 「やだあ、菜穂子。恥ずかしくないのぉ。まるで犬みたいじゃなーい。」
「ほーんと、よく平気でフェラしてられるわよねー」
2年女子コンビは、逆らえない菜穂子の状況を百も承知の上で、言葉なぶりを楽しむのだった。(ここまで堕ちたら、さすがの菜穂子も形無しよね。ほんと、いい気味だわ)と、悪魔的な喜びにひたってしまう。

 その菜穂子は今や、胸も丸出しにされて、義雄と正に両側から一つずつ揉まれ放題にされていた。なまじウェアが体に残っているだけにいやらしさが増幅していた。そして、なんと言ってもポニーテールを揺らしながらフェラする様子がこの上なく淫靡だ。

 しかし、その一方で、菜穂子の努力の甲斐あって、直人が徐々に追い詰められてきていた。その顔がだんだん紅潮してきており、限界が近いのが見て取れた。危険を感じた浩一は、フェラ相手の交代とは別の方法を選択した。

 「俺もほっとかれてるんだから、参加していいよな?」
といいながら、バイブを手に取って菜穂子の後ろに回り、さらけ出されている菜穂子の秘部の入り口をちょん、とつついた。

 その瞬間、菜穂子の動きが止まった。何とか後ろを振り返った菜穂子は、浩一の手にしている物を見て、悲鳴をあげた。
「そ、そんな、ひ、ひどい、ひどすぎるわ! お願い、やめてぇ」

 「今さら何言ってるんだよ、さっきだってこれで喜んでたじゃねーか」
そううそぶいた浩一は、バイブを奥深く挿入していった。そして、スイッチを弱に入れる。

 「う、うぐぅ、だめぇ・・・あ、ああ〜ん」
さっき、生まれて初めての絶頂を味わわされている菜穂子は、奥底からわき上がってくる快感に抗しきれず、つい恥ずかしい喘ぎ声を発してしまう。もはや直人のモノをフェラするどころではなくなってしまった。

 「はーい、7分経過! 菜穂子先輩、もう諦めて快感に溺れることにしたみたいですね。もしかして、フェラが病みつきになったんですかあ? ひょっとしたら、全員にフェラするの楽しみにしてたりして。」
加奈子の言葉にまだフェラの決定していない9人の男子が盛り上がる。この調子なら自分もあの菜穂子にフェラしてもらえる・・・もはや夢が現実となりそうな状況に、下半身の隆起をさらに固くするのであった。

 「そしたらもう面倒だからさ、次は一気に11人にフェラしてもらわねえか?」
「そーだな、輪になって順々にくわえてもらおうか。」
「けど、順番はちゃんと守ってもらうぜ。」
「それで33分に間に合わなかったら、今度はどうする?」
「そりゃもー、下の口を使わせてもらうしか無いっしょ」
男子達の恐ろしい会話を聞いて菜穂子は青ざめた。軽い口調で言っているが、それは結局菜穂子輪姦計画に等しい話なのだ。15人に輪姦される・・・しかもその際には自分の口からおねだりすることを強制させられるのであろう・・・

 せめて処女だけは守りたい。そう決心した菜穂子は、覚悟を決めて再び直人のモノを口に含んだ。頭を上下に振って必死に肉棒を刺激する。高々と上げた秘部にはバイブが突き刺さったままであり、間断なく押し寄せてくる快感に声を上げそうになるが、全身をくねらせながらも必死に快感に堪える。

 「きゃー、すっごーい、菜穂子せんぱあい! 上と下のお口に同時にくわえるなんてぇ」
真理がはしゃいだ声を出した。確かに一方はバイブとは言え、上下の穴に同時に挿入されている菜穂子の姿はあまりにも淫猥だった。尻にバイブを突き立てられながらも、唇をすぼめてフェラに没頭するその横顔を見ていると、先ほどまでの清純なイメージが幻のように思える程だ。

 「ほーんと、菜穂子、やるわねえ。唇すぼめたまま出し入れさせるなんて、AV女優も顔負けのフェラテクじゃない?」
「こっちの方が恥ずかしくてもう見てらんないわよ、あっきれたぁ」
そう言いながらも実樹と美奈子は、菜穂子の屈辱の姿を一瞬でも見逃すまいと眼を輝かせて見つめていた。菜穂子は同姓のいびりに一瞬、体を固くしたが、すぐに淫靡な行為を再開しなければならなかった。

 「はーい、8分! あと2分で11人同時フェラ決定! がんばって、直人先輩、浩一先輩」
加奈子が時計を見ながら声を張り上げた。菜穂子のフェラが一層激しさを増す。直人もこれにはたまらず、再び頂点に押し上げられそうな様子だ。

 危険を見て取った浩一は、義雄に眼で合図をして、菜穂子の体を起こして正座をさせ、浩一へのフェラを中断させた。
「ひ、ひどいわ。あと少しなのに・・・」
恨めしそうな菜穂子の震える声が響く。

 「あと少しで直人の精液が飲めたのにってか? お前も淫乱になったよなあ」
呆れたように俊之が言うと、菜穂子の顔が羞恥と恥辱に真っ赤になった。やっだー、という声とともに女子達が嘲笑する。

 「心配するな。フェラ好きのお前にご褒美をあげようと思っただけだぜ。」
そう言って浩一は、直人に眼で合図をし、並んで菜穂子の前に立った。今度は二人とも下半身の屹立を丸出しにしている。二本の肉棒を目前にして、菜穂子の目が見開かれた。

 「義雄、手を離してやれよ。あと2分しかないんだから、口だけじゃ間に合わねえだろ?」
浩一がそう指示すると、義雄は素早くロープを解いた。久々に菜穂子の両手が自由になる。

 「さあ、菜穂子、早く!」
浩一が菜穂子を急かした。菜穂子はせっかく自由になった両手を、逃げるためにも、丸出しの股間や乳房を隠すためにも使うことが許されず、男への奉仕に用いるしかないのだ。とは言え、浩一と直人の肉棒に同時に奉仕するなんて・・・と菜穂子はためらい、なかなか行動を起こせない。

 「おい、人の親切を無にする気か? じゃあ、11人同時にフェラするんだな。待ちきれなくなった奴らがどこの穴に突っ込んでも知らねぇぞ」
浩一にしては強面を決めたつもりのせりふに、加奈子と真理は失笑を必死にこらえる。しかし、ただ一人、菜穂子だけはその脅し敏感に反応した。

 おそるおそる右手を伸ばして直人のモノを掴んだ。初めて手で握ったその感触に、慌てて手を引っ込めたくなったが、必死に耐え、しごき始める。そして、左手は浩一のモノの根元を掴んで水平にし、自らそのあえかな唇を近づけていく。直前で一瞬ためらった後、徐々にその肉棒を口の中へと含んでいった。

 サークル全員が注視する中、ノーパン、ノーブラのテニスウェア姿で正座させられ、自ら二人の男の肉棒に唇と手で同時に奉仕をすることを強制される菜穂子。それは菜穂子にとって究極の恥辱であり、完膚無きまでに屈服させられた瞬間であった。ギャラリーも菜穂子の屈辱の全てを眼に焼き付けようとしているのが、眼をつぶっていてもよく分かった。

 (とにかく、あと2分、頑張るしかないのよ。ほかの事は何も気にしなくていいのよ)菜穂子は羞恥を忘れるため、さらに卑猥な行為に没頭するしかないという、全く皮肉な運命に置かれていた。そして、無理矢理羞恥を忘れようとするその努力も、周囲の雑音ですぐに消し飛んでしまう。

 「いいぞー、菜穂子ぉ! 君こそAVアイドル!」
「その男に奉仕するのに必死な表情がもうたまんないっ!」
「ホントはフェラ好きだったんだなー、そんなに夢中になっちゃって」
「根っからの男好きって感じだよなあ」
「次は11人同時だから、もっと嬉しいだろ」
「後ろの口も使わせてよー」
耳を塞ぎたくなるような言葉が菜穂子に浴びせられるが、両手に肉棒を掴んでいる菜穂子は、その言葉の全てを否応なく聞かされることになる。(みんな、合宿の前までは、あんなに優しかったのに・・・いつも、頭の中ではこんなことを考えていたの? みんな下心からだったの? ひどい、ひど過ぎる・・・)

 そんな菜穂子の心を逆撫でするように、浩一が言った。
「おお、いいぞ、菜穂子。いつも優しくしてやってたんだから、このぐらいしてもらわなくちゃな。おい、ちょっと代わって直人にもやってやれよ。半年も何もさせないなんて、犯罪的じゃねえか。しっかり奉仕してお詫びするんだな」
そう言って、菜穂子の頭を掴んで引き離し、直人の下半身へ押しつける。菜穂子は逆らうこともできず、直人のモノを一気に奥まで無理矢理頬張らせられて、眼を白黒させる。

 「ん、んぐぅ」
声にならない叫びをあげて救いを求める菜穂子。その被虐美に満ちた横顔が皆の嗜虐心を加速させる。あの、ミスK大候補NO.1の菜穂子が、ポニーテールの髪を揺らしながらフェラチオさせられ、左手では浩一のモノをしごいている・・・赤いリボンがまた扇情的だ。

 「いいわよ〜、菜穂子ちゃん、その調子!」
と、カメラマン気取りの加奈子が声をかけながら、菜穂子の髪をかき上げ、肉棒を頬張った横顔をわざと接写する。そして、義雄に指示してスコートをまくり上げさせ、下半身のアップ、全身像、と痴態を余さず記録していった。フラッシュを浴びせられる度に、菜穂子が苦悩の表情を浮かべることも面白がっていた。

 「菜穂子ちゃん、その悩ましい表情、最高よぉ! もっともっといじめたくなっちゃうわぁ」
加奈子の声は、もはや先輩に対するそれではなくなっていた。小悪魔的な微笑を浮かべて、さらに残酷な言葉を続ける。
 「どうせなら、2人いっぺんにやってあげたらあ? もう9分過ぎてますよぉ。」

 「そうねー、菜穂子はフェラに忙しくて返事できないみたいだから、私からもお願いするわぁ」
美奈子が意地悪な笑みとともに言った。
「菜穂子ってほんとはすっごいスケベみたいだから、きっと喜ぶわよ〜。ついでに足も広げてね」
実樹もすかさず同意する。二人の元親友の根深いコンプレックスの裏返しは、菜穂子にとってあまりにも酷い形で現れていた。

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