PART 15

 「ん、ううっ、うぐぅっ!」
菜穂子のくぐもった悲鳴が部屋中に響いた。美奈子と実樹のひどい提案に対して反論したがっているのだが、肉棒を銜えさせられてうまく発音できないのだ。

 当然、男達は菜穂子の声には耳を貸さず、実樹の提案に従った。
「よし、じゃあ俺も一緒にお願いしようかな」
と言いながら、浩一が、肉棒を掴んでいる菜穂子の手をどけようとする。しかし、菜穂子はその手を離そうとはしなかった。手を離せば、2本の肉棒を同時にくわえさせられることになるのだ。端から見ると、その抵抗は恐ろしく淫乱な印象を与える光景であった。

 「やあねえ、菜穂子。そんなに浩一くんのモノが好きなの? スッケベねえ。大丈夫よ、ちょっと離せば今度はお口に入れてくれるって言ってるじゃない。」
美奈子が呆れたような声を出した。そして、容赦なく意地悪な提案を続ける。
「しょうが無いわねえ。義雄先輩、わがまま菜穂子ちゃんの手をまた縛ってあげて。」

 「分かった、分かった。両手を縛って、足を広げろって言うんだろ? まったく人使いが荒いなー」
義雄は愚痴をこぼしながらもまんざらでない表情だ。菜穂子のさらなる痴態を思いのままに演出できるのだからたまらない。すぐに菜穂子の両手を後ろに回して縛り上げ、中腰になっている脚を大きく広げる。スコートの後ろを大きくまくって、その裾を腰のゴムの部分にねじこんだ。菜穂子の尻と大きく開いた太股が露出する。
「こんなもんでどうかな?」

 「いいねー、さっすが、義雄。じゃあ、俺もっと。」
そう言いながら、浩一が自分の肉棒を水平にして、菜穂子の唇に近づけていった。後ろ手に縛られて、直人の肉棒をくわえている菜穂子は、いやいやというように体をひねって抵抗するだけで、眼の前に迫ってくる肉棒をどうすることもできない。ついに菜穂子の唇には、2本の肉棒が同時に侵入することになった。

 テニスウェアこそ着てはいるが、菜穂子の格好はもはやサークルの奴隷そのものだった。両手は後ろ手に縛られ、ノーパンの下半身はスコートをまくられているため、すっかり露出しており、さらには脚を大きく広げられている。そして何よりも、その美しい唇にサークルの男子の肉棒を2本同時にフェラチオさせられているのだ・・・頭を捕まれて前後に動かされているため、ポニーテールの髪が可愛く揺れているのがまた痛々しい。

 「うわー、菜穂子、すっげぇー! もう完全にAVじゃん!」
「2本フェラするその顔、めっちゃ色っぽいねー」
「ケツ丸出しにしちゃって〜。一度それさせてみたかったんだよね〜。」
「早く俺にもしてくれよ〜」
「思いっきりご馳走してやるからさー」
男子には、もはや菜穂子に対して抱いていた崇拝や遠慮といったものが全く無くなっていた。欲望の対象としての存在だけがそこにあった。菜穂子はあまりの羞恥にもはや頭が朦朧としていた。抵抗する気力も薄れ、ひたすらに肉棒をしゃぶり続ける。(は、早く終わって・・・夢なら醒めて、お願い)


 そして、あっというまに制限時間が到来した。
「はい、終わりー! 残念でした、菜穂子先輩!」
加奈子の非情な声が響く。同時に男子の歓声と、女子の意地悪い期待を含んだ黄色い悲鳴が響いた。

 「よーし、菜穂子ちゃん、次は11人同時に頼むぜ。」
「今度は時間を気にせずじっくりしてくれていいんだぜ。」
「いやいや、1人5分だから、55分が制限時間だろ。もしできなかったら、東京に戻ってからも罰ゲームを続けなきゃな。」
「じゃあ、学校のテニスコートで素っ裸か?」
「そうだな、それから教室で机に潜ってフェラ。」
「講義中にか? うっひょー、たまんねー」
「きゃー、せんぱーい、さっすがモテまくりですね、うっらやましいっ!」
「でも私はパス。そんな破廉恥なことできないわあ。」
「私もぉ。みんなで見物して勉強させてもらいましょうね。」

 残酷な嘲笑の言葉を浴びながらも、菜穂子は2本同時フェラを続けさせられていた。(い、いやあ、そんなの絶対いやあっ!)残酷な罰ゲームの打ち合わせを聞き、菜穂子は背筋が凍る思いだ。合宿さえ終わってくれれば、と思っていたのに、この地獄は一体どこまで続くのか?

 そんな菜穂子を見下ろす浩一と直人は、そろそろ限界に達しようとしていた。二人の目が合う。
「じゃあ、最後はあれで行くか。」
「そうだな、あれで行くか。」
そう言って頷き合った二人は、同時に自らの肉棒を菜穂子の唇から引き抜いた。一瞬、訳が分からない菜穂子があっけに取られる。

 「あ、菜穂子ちゃん、そのまま、そのまま」
二人の意図を察した義雄が後ろから菜穂子の頭を押さえた。

 「きゃー、マジィ?」
同様に意図を察した加奈子が嬉々としてカメラで菜穂子の顔を正面から狙う。

 浩一と直人は肉棒の先を菜穂子の顔に向け、さすり始めた。ようやく菜穂子がその意図を悟る。
「い、いや、やめて!」
恐怖に眼を見開き、逃れようと悶える。しかし、義雄に固定されて顔は肉棒の前から逃れられない。

 ほどなくして、2本の肉棒から白濁液が菜穂子に向かって同時に放たれた。狙いは見事に命中し、菜穂子の顔は白い液にまみれる。

 「きゃー、これが顔射ね!」
すかさず加奈子が歓声をあげながら、菜穂子の顔に向かってフラッシュを浴びせる。上下左右、ドアップ、全身像、と痴態のフルコースを収めていく。

 「おー、菜穂子に顔射! 一度やってみたかったんだよなー」
「だけど、こうなっちゃミスK大も形無しだな」
「清純なイメージも台無し!」
「だけど、淫乱菜穂子ちゃんも大好きだぜ。」
「そうそう、もっといじめたくなっちゃう!」
男子達は容赦無い言葉を浴びせて喜んでいた。

 「ひえー、顔射、だって。そこまでするぅ?」
「うわー、きれいなお顔が台無し〜。ちょっと、ついてけないなー」
「せんぱぁい、ほんとにAV、出るつもりなんですかぁ?」
「だけど、先輩、きれいですよぉ。AV女優になっても応援しますからねぇ。」
「それだけ美人なのに、こんなに大胆なんだもんねー。もうたまらんっ」
女子達はそう言ってきゃはは、と笑った。美貌と知性にとてもかなわないと思っていた存在があっという間にサークルの奴隷に堕ちていく様子を見るのには、悪魔的な快感があった

 さんざん写真を撮られ、嘲笑の言葉を浴びせられてから、ようやく菜穂子は解放された。一瞬、自分の置かれた状況が分からなかった菜穂子だったが、しばらくするとはっとした表情になり、床に突っ伏した。

 「・・ひっ、ひっ、ひどい! ひどすぎる、あんまりだわ! 私、私、・・・わあぁぁっ」
もはや恥も外聞も無かった。今までは、皆の憧れの存在だというプライドと、後輩の前でみっともない姿は見せられない、という意地だけで頑張っていたが、もはや限界をとっくに通り越していた。サークルのメンバーに囲まれながら、全裸でひたすら泣きじゃくった。その泣き方に理性は感じられず、子供の様だった。

 サークルの皆の間に、やばい、という空気が広がった。確かにこれはいくらなんでもやり過ぎだ。下手すれば訴えられかねないし、菜穂子の精神に異常を来したりしたら・・・先ほどまで盛り上がっていた空気が一瞬にして引いた。泣き続ける菜穂子を前にして、俊之も直人どうしたらいいか分からなかった。救いを求めるように女子の方へ視線を投げかける。

 「ごめんね、菜穂子。ちょっと刺激が強すぎたわよねぇ。だけど、みんな悪気は無かったのよ。」
まず動いたのは菜穂子と同じ2年の美奈子だった。そっとその体に毛布をかけてやり、抱きしめてやる。その優しげな様子には、今や自分が完全に優位に立っている、という余裕が感じられた。菜穂子はその言葉にすがるように美奈子にもたれかかった。
「今日はもう寝ようね。その前にお風呂で体を洗いましょうね。」
美奈子は優しい言葉を続け、菜穂子はこくんと頷いた。

 「けどさぁ、俺達はどうなるんだよぉ。11人同時フェ・・・」
そう言いかけた男子は、加奈子にきつく睨まれて、口をつぐんだ。しかし、加奈子はその後にすぐ意味ありげな笑いを浮かべて、男子達にウインクを送った。小悪魔的なその笑いに加奈子の意図を感じ、男子達は羞恥責めの続行を確信した。皆、内心喜ぶと同時に女子達の執拗な菜穂子いじめに呆れていた。

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 翌朝、男子達は複雑な面持ちで朝食を待っていた。あれから菜穂子に一切会うことができなかったため、どうなっているのかさっぱり分からないのだ。菜穂子は大丈夫なのか、自分たちを訴えることは無いのか、これからもその痴態を見ることができるのか、約束のフェラはしてもらえるのか・・・男子禁制とされたキッチンへのドアを眺めながら、皆、同じ様に気を揉んでいた。

 しばらく待たされた後、ようやくそのドアが開いた。男子の視線が集中する。最初に入ってきたのは加奈子だ。
「お・ま・た・せ。みなさんお待ちかねの朝ごはんと、菜穂子ちゃんの登場でーす。」
と、思い切り蠱惑的な笑顔で男子に話かけた。同時にドアの向こうに眼で合図をする。

 「い、いや、許して・・・」
ドアの向こうから聞こえるのはまぎれもなく菜穂子だ。羞恥に悶えるようなその声音に、男子達の期待は一気に高まった。

 「なーに言ってんのよ、今さら。自分から希望したくせにー。」
という美奈子の声と共に、菜穂子がドアの陰から押し出されてきた。
「い、いやあ・・・」
弱々しい抵抗の声を上げながら菜穂子が男子達の前に姿を現した。その顔は羞恥に真っ赤になっている。

 それもそのはずだった。菜穂子が体に身に付けているのはエプロン1枚だけでしかなかった。体の前面はようやく覆うことができる面積があるので、胸と秘部はぎりぎり隠せるが、後ろにあるのは首の後ろの紐と腰紐だけだ。蝶結びに可愛く結わえられているのがかえってエロティックだった。

 「ほらほら、そんなとこに突っ立ってないで、真ん中に行きなさいよ。」
加奈子が笑いながら菜穂子のエプロンを引っ張った。立ち止まっていればエプロンを取られて全裸になってしまうので、菜穂子に抵抗は許されない。菜穂子はコの字型に並べられたテーブルの中心まで連れて行かれる。そうなると、菜穂子の痴態は360度から男子の眼に晒されることになった。

 「うっわーっ、菜穂子ちゃん、朝から大サービスだねー。」
「すっぽんぽんにエプロン一枚って、夢だったんだよなー。」
「このプリプリのお尻がたまんないんだよなー」
「見えそうで見えないオッパイ、剥き出しの太股、じらすねぇ。」
「で、どうして朝っぱらからこんな格好してるわけ? 露出狂なの、菜穂子ちゃん?」
朝の爽やかな空気の中で見る菜穂子の裸身はまた格別に非日常的・刺激的であり、男子達は大喜びだ。

 「い、いや、見ないで・・・」
菜穂子はそう呟くと慌てて両手で尻を隠した。朝の陽光が射し込む中で晒す痴態には、また全く別の恥ずかしさがあった。

 「ちょっと、早く説明しなさいよ、菜穂子。さっきのとおりに話すだけじゃない。」
美奈子が急かした。
「いやなら、昨日の続きをしてもらうしかないわよね。11人同時かあ、朝からよくやるわ、大変ねぇ。」
尻を隠す菜穂子の両手をぴしゃりと叩いた。

 「わ、分かってるわ。分かってるから・・・」
菜穂子は慌てて両手を離して尻を露出させ、覚悟を決めて説明を始めることにした。それは説明、というより奴隷の誓い、と言った方が適切であったかもしれない。

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